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ファッションの学校
官能リレー小説 - 学園物

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ファッションの学校 9

美佳はそれを一滴残らず吸い出した。
「ん…ぷはぁ…健、たくさん出たね…」
いたずらっぽく、そして妖しく、美佳が微笑む。
「気持ち良かったよ……美佳。」
「ねぇ、健……これからも、私が危なくなったら助けてくれる?」
「あぁ、もちろん。」
「……私の一番近くで?」
「え…?」
「健、私と付き合って。亮が怖いの……。でも、何より……私、健に惚れちゃった…。」
「お、俺で良かったら…喜んで。」
「ほんと!?嬉しい!じゃあ…、よろしくお願いします。」
「こちらこそ…。なぁ、そろそろズボン上げていいかな?は、恥ずかしくて…。」
「あ、ごめん!」
こうして、健と美佳は付き合い始めた。
一方、健の空手の餌食になってしまった亮、伸二、宏明の三人は、バックに健がついているとあっては、それ以上美佳にちょっかいを出すことが出来ない状態でいた。
さて、二人は非常に仲睦まじく、いつも仲良くしていたのだが、一つだけ、なかなか問題が解決しない。
それは、美佳があの一件以来、エッチ恐怖症になってしまっていて、フェラは可能だったものの、次のステップには行けないことだった。
「やっぱり怖いか…美佳…」
「う、うん…ごめんね。」
「いや、あんなことがあったんじゃ仕方ないさ。ゆっくり行こうぜ。」
「ありがとう…」
あの悪夢から4ヶ月、11月の頭にある文化祭に向けて、各科は盛り上がっていた。
この学校の文化祭のメインイベントは、なんと言ってもファッションショーで、これにはあの小ホールが使われる。優勝者には、学校側から、25万円の奨励金が送られることも、学生がこのショーに熱を入れる原因だ。
さて、健は金目当てではなくこのイベントを使って、なんとかして美佳を救いたい、と考えていた。
……あの一件以来、美佳はワンピースやドレスと言ったひらひらした服が着れなくなっていて、いつもスリムストレートのGパンか、ブーツカットのパンツか、と言った感じだったからだ。

健は美佳に話を持ちかける。
「なぁ…美佳。」
「ん?なに、健。」「今度の文化祭、ペア部門で一緒に出ないか?」
「ペア部門で?」
ペア部門とは、男女二人組で出場するコンテストで、それぞれの服だけでなく、二人の服装のバランスも問われるショーだ。
基本的に学校内の恋人同士が出場者の大勢をしめ、中には壇上でキスをしたり、ウェディングドレスと燕尾服でまとめてお姫様抱っこで登場するカップルもあって、会場はおおいに盛り上がる。
「私、あのショー憧れてたんだぁ。いいよ!」
「ほんと!じゃあ、提案があるんだけど……」
「なに?」
美佳が小首を傾げる。
「方向性だけ決めて、俺は美佳の服を、美佳は俺の服を作るってのはどう?」
「へぇ、いいね!面白そう!」
美佳は乗り気だ。
「よし、じゃあ方向性なんだけど……」


「…だな。いい?」
「おっけ〜☆漆黒のシャープ系、舞踏会イメージで!」
「じゃあ、早速布探しに行こうか。見ながらイメージ膨らませてさ。」
「うん!」




ショーの当日、二人は初めてお互いの服と対面する。

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