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蝶樺*チョゥカ*゜
官能リレー小説 - 学園物

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蝶樺*チョゥカ*゜ 3

「ごめんなさい私…そんなことしてるとは…思いもしなくて…」
蝶樺は頬を赤らめながら、いかにも何も知らない少女のごとく装おった。
「あ、謝らないでくれよ…こんところ見せちゃって、俺の方が悪いんだから…」
男子はおどおどとそこを隠すようにして、慌てズボンを上げる…
尻のポケットから生徒手帳が落ちるのも気づかず、何も無かったことにするかのごとく、この場を立ち去ろうとする男子に向かい蝶樺は言った。

「だけどぉ…ここって学校の屋上ですよぉね〜?…公共の場所でそんなことしてぇ、いいのかしらぁ〜?錦戸…博一くん…」
「なっ!」
驚いた表情で振り向く博一は、生徒手帳を広げる蝶樺の片頬が、ゆっくりと上がっていくのを見てしまった…
何なんだ?…こいつ…?
と思いながらも蝶樺の本性を見抜けるほど博一は大人ではなかった。
それよりも、寝ていながらのこととはいえ、自分がとんでもない失態をしでかしてしまったことを博一は悔んだ。
それでもこの幼気な少女ならば、まだ自分の言いなりに誘導し、無かったことにするぐらいのことは出来る筈だと信じた。
「まさか君みたいに可愛い子が来るとは思わないでさぁ…ホント悪かったよぉ」
拝むように両手を合わせ、下手に出る。
「3年A組って言えば、進学クラスでしょ?こんなことが知れたら、それも終わりになっちゃうんじゃないでぇすかぁ?」
「お、おい!誰かに告げ口する気じゃ…?」
「私凄いショックでした…まさかこんな所で全部出してるなんて…」
確かに少女の言う通り、目覚めた時には玉にパンツのゴムを掛け、その全容を露出していたのは事実だった…
「面目ない!この通りだから、誰にも言わないでくれたら何でもするよ!」
博一は頭を深く垂れ、少女に向かって哀願する。

「何でもする?その言葉に…ウソは無い?…」
少女の声色が低く変わった。

ぞくっとした悪寒が博一の背筋に走った…
何か自分はとんでもない誤解をしていたのかもしれないと、今さらにして気ずく…
とはいえ、ここで股間を丸出しにし、オナに耽けろうとしていた以上、それを誰かに知られる訳にはいかなかった。
進学クラスの博一は、S大の推薦枠をやっと手に入れたばかりだったのだ。
こんなことが知れたら、笑い者になるくらいでは済まず、噂が尾をつけ、ここぞとばかりにライバルたちに蹴落とされるのは目に見えていた。
博一にとっては将来のかかった大事件といえたのだ。

「何でもするよ…土下座でも何でも…」
少女に向かい土下座をするぐらいのことはへっちゃらなことだった。
返事を待たずとして、博一はコンクリートの地面に膝を着いた…

「土下座が何になるっていうの?馬鹿にしないで!それより試させて、貴方が進学クラス…いえ、未来のリーダーに相応しい男か」
「一体、どうやって…」
「公立なんて、お金がないからみんな来てるのよ。パーティーを開けとは言わないわ。
男なんだから、私を満足させてみなさい。
そのカラダで!他に何があるっていうの?」
蝶樺は腕を組んだまま言い放つ。久々に自尊心が充足した瞬間であり、令嬢キャラらしく新しいオモチャの反応を待つ。
目の前の蝶樺の変貌に驚きつつ、博一はこの少女が何を言っているのか分からなかった。
満足させる…?
このカラダで…?
それは性的なことを意味しているのかもしれないと思わないでもなかったが、こんな美少女が…"まさか"…という思いが駆け巡り、キョトンとした表情を浮かべてしまう。

そんな博一に対して蝶樺が業を煮やしたのは当然だった。
半開きの口をポカンと開け、自分の前に跪いている博一の髪を鷲掴む…
「どうなの?…出来るの?出来ないの?」
苛立ちを隠せない蝶樺は、博一の股間を上履きの踵でぐりぐりと踏みつけた…

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