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蝶樺*チョゥカ*゜
官能リレー小説 - 学園物

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蝶樺*チョゥカ*゜ 1


はッ…はァ…ッッ…

『んッ…ァアン…ッッ…』

超有名なセレブばかりが通うM高校の体育倉庫カラ卑猥な音と女のいやらしい喘ぎ声が聞こえてくる。
『…ッア…ッッ、蝶樺(チョウカ)さッ…ャバ…俺もぅ……ッッ』
『ひゃァンッ…ッッ…んぁッ…ァあッ……あたしもィッちゃぅ…!!中に出してェ…ッッ…』
パンッパンッパンッパンッ…

『蝶樺サン…ァあ…蝶樺サン…ッ!!気持ちぃよ…ッ……ィく…ッ!!!』
ドピュッッ…ジュチュッ…ジュチュッ……

男は最後に蝶樺の名前を呟ぃて蝶樺の中に欲望を吐き出した。


(……あれ?)
蝶樺は、絶頂を迎えたところまでは覚えていた。しかし、それ以後の記憶がない。
そう、自分は体育倉庫にいたはず。体育倉庫でいつものテクニシャンと性の愉しみを共にしていたはず。
だがしかし、ここはどこだ。
新しい学校に馴染めなくて屋上でぼっち飯でそのまま眠ってしまっていたらしい。
セレブから庶民になってしまったのが転校のきっかけだった。
ベンチャーの寵児と呼ばれた社長一家から、バツイチの母親の実家の少し余裕のある農家と、破産と離婚の影響をもろに受けていた。
今通ってるF高校は公立で制服がないという所しか利点がなく、運動部も不祥事で活動停止になった部が二つもあり、
野球部は小規模な弱小でサッカー部も戦績も振るわないどころかイケメンもいなかった。
バンドやダンスチームも存在したが、バイトの方がメインという本末転倒ぶりで顔ぶれも洗練されていない。生徒会も教師の言いなりの傀儡同然だ。
女子も自分のライバルと呼べるほどのルックスもスタイルを備えたキャラはいなかった。
個々では遅れを取っていても、自分が最もルックス・スタイル・センスをバランスよく備えているように見えた。
しかし、蝶樺もかつてのようにおしゃれや贅沢をする余裕はないので、
M高校の制服のリボンを変えただけで登校してるし、メイクや髪型も控えめにしていた。
友達は何とかできたものの、セレブの頃には相手にしなかった癖の強いキャラで、おまけに共有できるパートナーはおろか恋人すらいない有様だった。
自分が元お嬢様なら、残る二人は古典的な不良と今風の黒ギャルで、派閥どころか統一感すらなくて親しみどころか怖がられる始末である。
しかし、野心はあって、そのためには力を合わせるつもりでいた。バストと性欲は人一倍あっても、イケメンもテクニシャンも間近にはいない。
なんとか性の愉しみに満ちた日々を送るべく、見た目やスペックは妥協してもビッチな一面にも引かずにセフレになってくれる男を探していた。
屋上のフェンスに凭れ、校庭の男子たちを物色する蝶樺の耳に、微かな音が聞こえてくる…
誰かいるの?…
怪訝な表情を浮かべながら、死角になっているタンクの裏に歩みを進めた。

踏みつぶされた上履に続き、見えてくる長い脛…
コンクリートに仰向け寝そべる男子は、気持ち良さそうに寝息を立てていた。

こんな所で昼寝かよ…
蝶樺は呆れながらも、その男子の腰穿きのズボンから覗くボクサーパンツのゴムに目が止まり、ニヤリと微笑んだ…

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