PiPi's World 投稿小説

転生して・・・
官能リレー小説 - 孕ませ/妊婦

の最初へ
 54
 56
の最後へ

転生して・・・ 56

翌日、家はちょっとした大掃除が始まった。子供達を迎える準備のためだった。
ベビーベッドは俺が育てられた部屋に置くことになってるが双子のためにベッドは2つ置くので出来る限り不要物を処分するために徹底的に掃除することになった。
沙織は俺の家が終わったら由美の家もと意気込んでいる。
育児用品はほとんどがレンタルなので急ぐことは無いが消耗品はある程度揃えておく必要がある。
そこで、掃除は沙織に任せて俺はおじさんと買出しに行くことになった。
おじさんの仕事が終わった夕方に俺と2人で繁華街のベビー用品店であれこれと買い求める。消耗品は赤ん坊の肌を保護するために柔らかくしてあるので軽い割りにかさ張るので大荷物になった。
親子の様な大人と子供が荷物を抱えて歩く姿は非常に目立つ。
そのおかげで女性が声をかけてきた。
冴子の母親にして元AV女優こと佐々木涼子であった。
ここは涼子の仕事場の近くであり冴子の塾の近くでもあり、母娘は個々で待ち合わせることが多かったのは事前に調べてあった。
遭遇できるかは賭けであったが俺は賭けに勝った。
涼子には俺が好男子と捉えられてるのでぜひとも涼子と仲良くして欲しいのだろう。
叔父のことを父親と勘違いして挨拶を交わすと叔父だとしりコロコロと笑う。
しばらく立ち話するも、夕飯時と言うこともあり、近くのレストランで一緒に食事することになった。
むしろ、がむしゃらに稼ごうとする叔父にはアパレル関係の重役である相手に喰い付いたのだ。
沙菜の様子を語りながら涼子の仕事に着いて探りを入れてくる。涼子は俺との会話に接点を求めてくる。そこで俺は
「僕、アパレルって言葉が嫌い」
と呟くと叔父と涼子は驚く。そこで
「だって、社会のテストで“アパレルヘイト”って書いて先生に笑われたんだもん」
と付け加えると2人は大笑いした。
実際にそういう間違えはした。ただ、点数操作のついでの洒落で書いたものだ。
「だって見た目で差別してたんでしょ?アパレ…ア・アパルト?アパ、アパあれ?」
言い募ろうとして混乱したフリをする僕に2人は更に笑いだす。そして
「アパレトへ…あれ」
「あぱれ…あ・あぱる」
2人もつられて混乱するが涼子が一言ずつ区切りながらようやく
「アパルトヘイト」
という単語が出てその話の収集が付いた。その頃には叔父も和んで仕事の話を控えるようになった。そのとき、
「うそ…なんで?」
と言って冴子が現れた。
「あ、冴子。さっき偶然見かけたから声をかけたの。で、時間も時間だから一緒に食事することになったの」
「可愛い子と知り合いだなんて、瞳ちゃんがいるのにたっくんも隅に置けないな」
等と俺たちの間のことも知らずに盛り上がる。
冴子としては賭けに負けたことは知られたく無いのだろう。黙って空いてる母親の隣に座った。ただ、敵を見るような視線を終始俺に投げかけていた。叔父と涼子と俺で和やかな夕食をとりながら叔父と涼子は連絡先の交換をした。この情報は後で回収する。これで郷の最大の目的は果たした。
そして帰り際・・・
ショッピングモール内にレストランも塾もあるので、叔父も涼子もここの駐車場に車を停めている訳である。
つまり駐車場までは一緒なのだが、その駐車場入り口で叔父はトイレに・・・

トイレ前で俺が一人になったのを見計らったのか、冴子が駆け寄ってきた。
相変わらず睨んできてるが、若干困ったような表情でなにか言いたそうである。

「言いたい事があるなら言えよ」
「・・・あのね・・・ママがアンタを家に招けって・・・」

なるほどな・・・
涼子は俺と冴子を仲良くさせる手として娘にそんな事を言ったのだろう。
勿論俺にとっても都合がいい。

「お前はどうなんだ?」
「ママが連れて来いって言うから仕方ないでしょ!」
「そんな事聞いてない・・・お前はどうしたいんだ?」

所謂ツンデレなんだろうが、このやり取りはめんどくさい。
だが、こうやって意志を確認するのが重要な事である。

俺の問いに言葉に詰まる冴子。
空気を読んでやるほど俺は優しくないし、これからの布石としても必要な事だ。

「お前はどうなんだ?、親なんぞ関係ない・・・お前がそんな態度なのに胸糞悪くて行く気がしない・・・もう一回聞くぞ、お前は、どうなんだ?」

空気を読む気の無い俺に多少焦れた表情になる冴子だが・・・
どうやら諦めたようだ。
俺を呼ぶ事を諦めたのではなく、己の意志を通すのを諦めたのだ。

「私だって・・・来てくれる方がいい・・・」

俯いて小さな声でそう言う冴子だが、それで十分だ。

「なら都合のいい日を瞳と相談しな」

そう俺は言うと冴子を一瞥もせずにトイレから出てきた叔父と合流する。

「あれ?、彼女とはもういいのか?」
「うん、学校で会うし」

にやけてからかおうとする叔父に、俺は全く分かってないような表情で答えておく。

これで一つ状況が進んだ・・・
かなり上手くいきすぎなぐらいだ。

SNSでこの小説を紹介

孕ませ/妊婦の他のリレー小説

こちらから小説を探す