転生して・・・ 51
立て続けに3回射精してやると瞳はとても満足した。
少しふらつく足取りで家に向かう。
そして今夜のことを話し合う。
沙織を2人で調教しようと。
しかし、
「あ、たっくん!瞳ちゃん!お帰り。すぐに病院行くから支度して!」
俺達が家に着くと沙織は慌ただしく俺達を車に乗せて病院に向かった。
遠まわしに佐奈と由美が産気づいたことを教えてきた。
子供相手の説明でどのくらい進んでるのかわからないが数時間前から始まったそうだ。
別に俺達がいなくても出産は終わるだろうが少し決まりが悪かった。
病院に着いて受付で沙織が確認すると俺達は病室に通された。
病室にはいつものベッド以外に大きな保育器が幾つか並んでいて女看護士がその中を窺っていた。
ベッドマットを起こして上体を起こしてる由美が俺達に声をかけた。
沙菜は点滴に繋がれて目を閉じていた。
看護士が保育器へ促すが俺は沙菜に近づいた。
沙菜はかなりやつれていた。
俺は心配する子供のように女看護士に縋りつくと看護士は優しく微笑んで
「大丈夫。お母さんは少し疲れて眠ってるだけだから」
と応えた。
そして俺は自分の『家族』と対面した。
保育器は3つ並び、中には女の子2人と男の子1人が眠っていた。
「君のお母さんはね、双子を産んだんだよ。とっても頑張ったんだよ」
そう言って男の子と女の子を指した。
正直俺は心の中で
「産むなら女2人産めばよかったのに」
という考えが過ぎったがそれはすぐに消え、
「これはこれで面白い」
という考えに変った。
俺達は手を洗い、消毒をすると保育器の横にある穴から手を入れて3人の新しい命に触れ、二人の母親を労った。
それから小一時間位して2人の父親も駆けつけた。
沙菜は眠り続けていたが俺の父親の男は沙菜に
「良く頑張ったな」
と語りかけながら髪の毛を掻き揚げるように頭を撫でていた。
「俺の女に気安く触るな」という感情と
「その子達はお前の子供じゃない」という優越感をその背中に投げかけた。
滑稽だが、この『家族ごっこ』を取りあえずは壊す気は今はない。
単身赴任の父親がここにいるのは、一時的な『本社勤務』によるもの。
それでも家には帰ってこない。
理由も分かっている。
病室の外にいる部下の女・・・
父親の不倫相手だ。
父親のメール解析で分かっていた。
無論こちらから不倫しやすい状況を作っていたが、幼い息子がいながら家に帰らない程、不倫相手に入れ込んでいるようだった。
だからこそ、家族ごっこが滑稽だった。
だが、まだその家族ごっこは必用だ。
俺は沙菜の手を握り心配する息子を演じる。
「ママ・・・大丈夫なの?・・・」
「ああ、大丈夫さ・・・お前もお兄ちゃんだから、しっかり待てるよな」
無邪気を装う俺に父親のそんな言葉。
また多忙を理由に家には帰らないのだろう。
家族想いのできる男を演出したいだけなのかもしれないが・・・
こちらも好都合だ。
そして由実の旦那の方は男泣きだった。
由実の旦那はもう60手前。
夜の方はかなり衰えてるようだが、子供が作れた事でまだ男としての自信を回復したのかもしれない。
こちらも少し哀れだが滑稽だ。
しかし、由実は優秀だ。
良い具合に女を産んでくれた。
これでまた楽しみが増えた。
そして俺はこの歳で父親になった。
前の人生でもならなかった父親にだ。
流石に感慨深いものがある。
ただ出産が終わったとは言え、二人は暫く帰れなさそう。
そして父親も帰ってこないとなれば、また自由にできる時間がある。
冴子と涼子の動きも暫くは無いだろう。
プライドの高い冴子だけに、俺には暫く近付かないだろうが、あの手のタイプは必ずまた接触してくる確信があった。
産後暫くセックスもできない沙菜と由実だから、冴子が折れるのを楽しみにして沙織と瞳で遊ぶのがいいだろう。
2人の滑稽な父親が語り合ってるところに沙織の旦那病室に入ってきた。
こいつのことをすっかり忘れていた。
『おにいちゃん』は2人の父親と挨拶を交わし、俺の子達を覗き込んで感動の言葉を伝え、しばらく談笑した。
30分ほど話した後、場所を病院近くの喫茶店へと変える事になった。
俺は今すぐにでも帰りたかったがそうは行かなかった。
俺の父親は浮気相手である部下も同席させた。
退屈な時間の中、その部下をつぶさに観察する。
沙菜を選んだだけあって中々いい趣味をしてると思った。
愚かな男三人は会話に花を咲かせそれから1時間くだらない話に費やした。
ようやく帰ることになり俺の父親はそのまま仕事に戻ることを告げて俺の頭を撫でた。
そこで更に俺を愕然とさせる事態が発生した。