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ライオンの星
官能リレー小説 - 孕ませ/妊婦

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ライオンの星 39

多少心配そうに成り行きを見ていたレイナにレオンは微笑んで頷く。

妊婦を優先して貰えと言ったのはレイナだった。
勿論これはレオンが受け入れると言う前提があったが、スレイブが少なくかなり縮小したとは言え激戦地にあるライガの旧領を守っていく為には戦力になるスレイブが兎に角必要なのだ。

レイナもレオンが復讐心だけで動く主とは思っていなかったが、思った以上の度量の広さに改めて忠誠心が増したのだった。


勿論、エルゴの元スレイブ達もそうだった。
次々とレオンの足元に駆け寄り、足の甲にキスすると誓いの言葉を口にする。

「お前達の忠誠は有り難く受けとる・・・ライラ、お前はこの者達の長としてまとめろ」
「はい!、重ね重ね有難うごさいます!・・・我ら一同誠心誠意尽くさせて頂きます!」

ライラがそう言うのを見てレオンは『お前の功績だ』と笑顔でレイナを見たが、レイナは笑顔で首を横に振る。
それは『貴方の器が大きいから』と返した訳だが、そんな二人のやり取りを見てライラは再び涙を溢れさせた。

エルゴは傲岸不遜で暴君であったが、ライラは愛し忠誠を捧げていた。
今も愛は変わらないし、彼の血を残す事は自分の使命だと思っている。
しかし、幸運な事に新しい主は若いがエルゴより遥かに器が大きい。
彼女がこの主なら全てを賭けていいと思うぐらいであった。

それを感じたのか、エルゴの元スレイブ達は四つん這いでレオンに尻を向けた。
彼女達も妊婦、エルゴの血を残したいと思っている。
だが同時にライラと同じくレオンの大きな器に全てを委ねていいからと言う気持ちの現れがそうさせたのだ。

「では、この者達もご主人様に所有の証を刻んでやってくださいませ」
「ああ、全て受け入れてやるさ」

レオンは次々とスレイブ達の尻に己の肉棒を突き入れていく。
彼女達は旧主に想いを馳せながらも、新しい主に抱かれる喜びに泣いたのだった。
エルゴの旧スレイブ達は種族は雑多でグループとしてはレオンのスレイブの中では最大に・・・
忠誠心もこれなら問題無く領地の維持も大丈夫だろう。
こうしてレオンの初陣は終わり、思った以上の領地と多数のスレイブを手に入れたのだった。


エルゴとの戦いからあっという間に半年ほどの月日が流れた。
その間にレオンはレイナたちやキョウコやライラといった新たに加わったスレイブたちの協力を得て、新たに得た領土を安定させていった。
さらには盟主であるチャムカの助力もあって、近隣の有力者と同盟を締結することにも成功した。
そのお陰でレオンのハーレムは誰にも邪魔されることなく豊かで平和な日々を成就していた。
そして、その平和なハーレム建設に一番力を尽くしたのはライラであったのだ。


基本、この地域の彼らの暮らしは狩猟、漁業、採取等である。
農耕と言うものは存在せず、彼らは領地と呼ぶ縄張りを移動しながら生活する。
故にテント生活が主流だ。
ただチャムカのように領地に鉱山があり定住する者もいるが、レオンの父ライガは狩猟生活であった。
勿論、その領地を相続したレオンもそうなる筈だった。

しかし、ライラの提言でそうなる生活が変わった。
ライラは領地の中でも湖のほとりにある丘に定住する提言をしてきたのだ。
そこにムラを作ると言うのだ。
確かにその湖は魚が多く獲れるのでライガも湖周辺を移動していたが、キョウコやアイコのような漁の得意な川獺種が少なければ漁獲高も多くなく、レオンの代になって更に川獺種がいない以上、漁だけに頼る生活は危険であった。
つまり、食料事情的には定住に向かないのだ。

故にライラの提言は、丘の上にムラを作り、湖から水を引き水壕を作り、ムラの防衛と共に周囲に食べれる野草や実の成る樹木を植えると言うものだ。

そして、野獣を生け捕りにし、柵の中で飼い繁殖されて余剰分を食料にする。
これは比較的大人しい草食の野獣を使うと言う。

レオンもライラの提言に納得し、彼の最も大事な乳牛種のスレイブが放浪生活に向かない事もあって採用する。
最初は苦労したものの半年経って収穫期になった時、群れでも食べきれない程の収穫ができたのだった。

周囲が同盟相手とは言え、弱肉強食の世界だ。
今はチャムカの後ろ楯で同盟は維持されているが油断は禁物だ。
だが外敵から身を守れる壕を巡らしたムラと十分な食料を得た事で、レオンは自分の繁殖活動に専念できる環境が整った。
そして、今宵も―――。

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