小説『ファー・ミリア王国の人々』 4
「まぁ…坊ちゃまったら…」
「マリア…僕もう一回したい…このまま二回目しちゃってもいい?」
「もちろんですわ♪何回でもお付き合いいたします」
その日、クルスの部屋からは夜明け頃までベッドの軋む音と淫らな喘ぎ声が聞こえていた…。
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以上が、士族の少年クルスを中心とした小説の一節だ。
しかし、前にも述べたがファー・ミリア王国の情報は断片的なモノしかなく、描き方は作家個人の想像によるところが大きい。ゆえに、ファー・ミリア王国の制度・生活描写がまるで異なる小説がいくつも刊行されている。
島国の人々が実際のファー・ミリア王国のことを知る日が何時になるのか。今はまだ、誰にもわからない……。