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薬漬け少女
官能リレー小説 - アブノーマル

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薬漬け少女 3


三時間後…
裸の三人は汗まみれでベッドの上に横たわっていた。
(も…もうチ●コが立たねえ…)
男は莉緒と真美とそれぞれ三回ずつヤった。
全て中に出したから、もしかすると妊娠したかも知れない。
だがその時はその時だ。
男の両脇で莉緒と真美は満足した顔で眠っている。

ピッ…ピッ…ピッ…

「…ん?何の音だ…?」
ふと男は奇妙な電子音に気付いた。
注意していなければ聞き逃してしまう程の小さな音だ。
それはどうやら真美のカバンの中から聞こえて来るようだった。
男は不審に思い、真美のカバンを調べてみた。
(これは…!?)
中から出て来たのは小型の盗聴器と発信器だった。
(チクショウ!このガキ、やりやがったな!?)
男は未だベッドの上で幸せそうな寝息を立てている真美を睨んだ。
(モタモタしてられん!警察が来る前にトンズラだ!)
男は急いで必要な物をまとめて逃走の準備をした。
幸いこのマンションは男にとっては仮住まい…すなわち薬を使って女達と楽しむためだけの部屋だった。
だから自分の身元を証明するような物は何一つ置いてなかったし、捨てても惜しくはなかった。

莉緒と真美は…少し考えて連れて行く事にした。
眠ったままの二人を毛布でくるんで隠し、地下駐車場に停めてある車まで担いで運んだ。
女子高生二人を運ぶのは結構な重労働だった。
そして男は車を飛ばして“ある場所”へと向かった。
発信器をマンションに残して…。

その頃、警察では…
「高橋、ちょっと良いか?」
「どうしました?ナベさん」
署内一の古株で皆からナベさんと呼ばれている刑事の渡辺譲治は若手女刑事の高橋沙希に尋ねた。
沙希は美人でスタイルも良く、署内の男性陣からは一番人気の女刑事だ。
意思が強く、一度こうと決めた事は必ずやり通す芯のある女性でもあった。
「高橋、お前この頃出回ってる例の新型麻薬の件、女子高生使って囮捜査してるって本当か?」
「使うだなんて…彼女は友人を救うために自ら協力を申し出てくれたんですよ」
「バカ!お前自分が何してるのか解ってんのか?よりにもよって一般市民に潜入捜査の真似事なんかさせて…もし表沙汰になってみろ、お前一人の処分だけじゃあ済まんぞ」
「すいません、ナベさん。自分が大それた事をしてるのは解ってます。それでも私はあの新型麻薬の販売元を突き止めたいんですよ」
「…妹さんの仇討ちか」
「……」
沙希には美希という妹がいる。
美希は数年前、高校生だった頃に友人達と共に騙されて新型麻薬の中毒にされ、薬と引き換えに売春を強要されていた(もっとも当人達はセックスの快楽に夢中だったが…)。
結局、すんでの所で保護されて現在はリハビリ中だが、美希の友人達の中には、今なお行方不明の者、保護はされたがセックスの事しか考えられない廃人となってしまった者、発狂して自ら命を絶った者、山中で謎の全裸死体となって発見された者もいる…。
「…私は、妹達にこんな事をした連中を絶対に許しません!多少危ない橋を渡ってでも、ヤツラは必ず捕まえてみせます!」
「高橋、無茶だけはしてくれるなよ…」
「はい!(…大丈夫ですよ、ナベさん。もうすぐ全てが終わりますから…)」
先ほど真美から“薬の売人と思しき人物に接触した”とのメールが入ったのだ。
確実ならば真美から再びメールが送られて来るはず。
位置は既に発信機で確認済み…あとは踏み込んで一網打尽にするだけだ。

部下と共に発信機のあるマンションに踏み込む。当然もぬけの殻で、指紋や毛髪を採取したところで男たちは当然警察のデータベースにはない。
沙希が歯痒い思いをしていると、別の部署の刑事もマンションにやってくる。
マンションにはゲーム喫茶や闇カジノがあって、地元警察はアガリを取る代わりに干渉しない密約があったので、
沙希の行動はその取り決めを揺るがすものになりかねないのですぐにマンションを追い出された。
それでも、彼女は諦められず、一人でマンションの周囲で聴きこみをしていると一人の青年が応じる態度を示す。
彼女も自分が美人なのを知っているから男へのアポは取りやすいと知っていたが、
情報を聞き出すには打ち解ける必要があって男から渡された飲みかけの缶コーヒーを抵抗のない素振りで飲んで確信を聞き出そうとする。
彼の話が要領を得ないもので苛立って血圧が上がった瞬間、急激な眠気に襲われて意識を失って倒れる。
「よう、返済のアテ?物納でどうよ?モノホンのサツの女だ。ああ、好きにしていい」
男は沙希の手足を結束ワイヤーで拘束して口と目をテープで覆った。そして、スマホで連絡を取る。
彼はゲーム喫茶で負けが続いて借金があった。借りた相手は年も近くて人がよさそうであったが、知り合いに暴力団がいると言われていたので困っていた。
しかし、債権者が警察が嫌いで風俗や売春を敵視する女が大嫌いだったので、睡眠薬で眠らせた女刑事はこれ以上無い捧げものであった。


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