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幼なじみの従妹
官能リレー小説 - 寝とり/寝取られ

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幼なじみの従妹 5


連れて行かれた天音の家は、かつて記憶にない場所の古びた文化住宅だった。
その文化住宅の6畳程の一間に入ると、天音は部屋の隅にある流し台に買い物袋を置いた。
「狭い所だけど入って」
笑顔でそう言うが本当に部屋は狭い。
多少の家財と隅に畳まれた布団・・・
部屋の中央に置かれた卓袱台の前に座りながら、彼女が相当に苦しい生活をしている事が窺い知れた。
そして、健一の目に止まったのは洋服掛けに掛けられた服の数々・・・
それは彼の知る天音からは考えられない派手な洋服。
健一がそれに目を取られてるのに気づいた天音は寂しそうな笑顔を見せながらこう言う。
「それ・・・お仕事の服なの」
彼でもそんな服を着る職業が何だか分かる・・・
天音の仕事とは風俗業なんだろう・・・
「軽蔑した?・・・」
そう聞く天音に押し黙った健一は、やがて静かに首を横に振る。
彼女のこの生活を見ると、そうせざる得ない理由があったのだろう。
若い女の子が稼げる仕事なんてそうそうある訳でもない。

「何も知らないままだったんだな・・・ごめん・・・」
自嘲してそう言う健一に天音は首を横に振る。
「知ってたとしてもどうにもできない事だったから・・・」
そして、彼女は健一に語り始めた。
それは彼女自身の身の上の事だったが、舞衣子の件にも関連する話だった。

天音がこうなったのは死んだ両親の残した莫大な借金だった。
その借金を返す手段は当時高校生だった天音にある訳もなく、彼女が風俗に行くのは仕方のない選択だった。
その時、一番いい条件で雇ってくれる所が、あのサル吉の父が経営する風俗店で、サル吉の童貞卒業の相手を条件だった。
天音にはそれ以外選択肢は無く、サル吉で彼女も処女喪失させ風俗の道に向かったのだ。
それ以来、彼女は客やサル吉に抱かれながら借金を少しずつ返していく日々が続き、借金は少しずつ減っていった。

「そんな時だったよ。舞衣子がボクの働いている風俗店に来たのは…」
天音も舞衣子の姿を見た時に驚いたらしい。なにせ両親も健在だし金銭的に困っている様子も見受けられなかったからだ。
「話を盗み聞きしてると、どうやら風俗店に働く為に来たようじゃなかったの」
「じゃあなんの為に…?」
「舞衣子の両親………健一君からしたら叔父と叔母だけど、二人が彼女を金で売ったらしいの」
天音の言葉に健一の目が見開いた。
「お、叔父さんと叔母さんが……?何で!だって舞衣子は二人の娘だろ?!」
「仕方なかったの……風俗店で成り上がったサル吉の父親とサル吉は今や村と風俗店のある隣町の支配者。誰も逆らう事なんて出来ないよ」
健一は村に来た時に駅で見た自動改札口の事を思い出す。
つまり、そういう事なのだ。
「気づいたようだね……。そう、昨今田舎の過疎化問題が進む中やっていけているのは悔しいけどサル吉の…あいつらのおかげなんだ」
「………」
健一は絶句した。まさかサル吉が、たった10年で村や隣町の運営に携わる程の男になって居たなんて。
「じゃあ舞衣がいいなりになってるのは村の為なのか?」
「詳しく理由はそれ以上聞けなかった。でも、彼女が店に来たのはつい1ヶ月前…健一君はこれになにか聞き覚えあったりしない?」
天音の言葉に健一は記憶を思い起こす。
「1ヶ月前って……………舞衣がサル吉に告白されたっていう時期と同じじゃないか!」
「なるほど……じゃあ、その後に親を脅したと考えれば一応辻褄は合うね。逆らう者は力づくでモノにする…あのサルのやりそうな手だね」
天音は忌々しげな表情で納得した。
「でも分からない事があるんだ……なんで舞衣は俺を裏山に呼んだのかが…」
「裏山?そこで舞衣子に呼ばれたの?」
「ああ。それで行ったら…サル吉とセックスしてる舞衣の姿を見たんだ…」
健一は出来ればそう何度も思い出したくなかったが、天音には状況を伝える為に簡潔にして話した。
話を聞き終えた天音はしばらく黙っていたが、やがて口を開いてこう言った。
「健一君。これはあくまでもボクの勝手な想像だから落ち着いて聞いてね」
「?…ああ」
疑問符を浮かべながら頷く健一。
「―――舞衣子は、健一君に幻滅してほしくてあえて自分の淫らな姿を見せたんじゃないかな」
「え……?」
「幻滅して諦めて貰おうと思ったんじゃないかな・・・もう自分ではどうにもできないのだから・・・」
天音のその言葉と笑みも、どこか諦めきったような様子・・・
彼女もどうにもならない境遇でそれを思い知った過去があるから故の言葉なのだろう。
健一の目から溢れる涙・・・
彼がそこにいたとしてもどうにもならない現実に、ただ涙を流すしかなかったのだ。
「ねぇ・・・」
涙を流す健一に天音は寄り添うように身を寄せる。
「汚れた女だけど・・・ボクを抱いて欲しいの・・・」
「あ・・・天音・・・」
掠れた声で返す健一の前で、天音は服を脱いで行く。
「ボクに全てぶつけていいよ・・・」
全裸になった天音の身体・・・
ふくよかな胸に乗る乳首は黒ずみ、アソコも同様に黒く崩れきっている。
サル吉や多くの男に蹂躙されてきた痕なのだろう・・・
「汚れた身体でしょ・・・2回程堕ろしたからこんなになっちゃったしね・・・」
泣きそうな笑顔の天音のその言葉で、健一は彼女を力一杯抱きしめ、そのまま大きな声で泣いた。

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