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馬野
官能リレー小説 - 寝とり/寝取られ

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馬野 24

画面の玲美と、何もかもが違った。座位で馬野に抱き着き、キスしながら腰を揺らしている。そのギャップが、股間を熱く勃起させた。
「うん。ごめんね。」
「泊まるようなら連絡して。無断外泊だけはダメだよ。」
「わかってる。でも、そうなるかも…。」
初めからわかっている。馬野は絶対に引き止めるだろう。自分の優越感を満たすために。
「今日は疲れたから早く寝るかも。遅い時間はメールでお願い。」
「はい。じゃあ、また。」
「うん。」
通話が切れて、俺は頭を抱えた。俺達夫婦は、一体どこに向かっているんだろうか。
音量を戻すと、寝バックで片足を持ち上げられた玲美が、白濁液で泡立った結合部を丸見えにして喘いでいる。
「はぁ、はぁ、な?旦那と別れなって。私と本当に付き合おう?」
「あんっ、あぁん、そんな、あぁん!太一郎、あっ、はぁん、」
「はぁ、はぁ、玲美が他の男とキスしたりエッチするなんて嫌だから。」
「でも、でも、私、あっ、激しくしないで、考えられなくなる、あっあっあっあっ!」
信じられない内容の会話に、背筋が冷たくなり身体が震えた。ここまでするのかと、馬野が恐ろしくなってくる。
「はぁ、はぁ、別れろって。旦那と別れるって言えよ。私だけの玲美になれ。はぁ、はぁ、」
「あっあっあっあっ!あぁん、ああっ!あんっあっ!ああっ!」
強い口調の馬野が、後ろから乱暴に腰を打ち付けて、俺の玲美を完全に壊そうとしている。そして、玲美は馬野の方に顔を向けて、揺れながら何度も頷いた。
「はぁはぁ、いいな?私とだけして私の子供だけ産むんだぞ。はぁ、はぁ、愛してるよ。」
「あんっ!あんっ!はぁっ、んっ!はぃっ!別れます、隆太と別れます、太一郎との赤ちゃんが欲しい!ああんっ!愛してます、太一郎っ!ああんっ!」
気付かず前のめりになっていた隆太だが、力が抜けてソファにもたれこんだ。呆然として動けない。
「あんっあんっ!あんっあんっあんっあんっあんっ!んっ、ああっ!」
喜んだ馬野は、力強く腰を振って乱暴に突きまくり、予告無しに玲美の中で果てた。ドクドクと大量の遺伝子を送り込まれながら、玲美は何度も身体を震わせていた。
「はぁ、はぁ、ちょっと一服してくる。」
「はぁ、はぁ、はぁ、」
ズルッと引き抜き、馬野は画面からいなくなる。横たわったままの玲美は、顔を伏せて小さく「ごめんなさい」と呟いた。
誰に謝ったのか解らないが、ただただ切なくなって胸が痛くなる。
だが、別れる事だけは有り得ない。玲美もそうだと自信がある。根拠は無いが、玲美にとっての夫は、世界に俺だけしかいない。逆もそうだ。玲美と俺は、お互いに大事な部分で繋がった夫婦だ。馬野でも、その絆を断つ事は出来ない。
馬野が戻ると、塞ぎこむ玲美に何度も優しい言葉を掛けて、同じ布団に入った。カメラの位置が変わってしまい、ゆっくりと動く掛け布団しか映らなかったが、キスの音や玲美から漏れる甘い声が、時間を掛けてゆっくりと愛し合っているようで、一番強く印象付けられた。自分は二人に邪魔な存在だと言われているようで、敗北感や情けなさ、疎外感に襲われてしまう。
玲美の寝息が聞こえてきた頃に、思い出したかのように馬野がカメラの撮影を切って、映像が終わった。
続けて「2」と書かれたDVDと取り替える。こちらは観光がほとんどだった。楽しそうにはしゃぐ玲美が、昨夜とは別人のように映っている。一つのソフトクリームを二人で食べていたのが、地味に効いた。
セックス自体は、朝に一回、夜に二回。どれも、俺に見せる用の素材なのか、割りきった雰囲気でのセックスだった。
慣れとは恐ろしいモノで、確かに興奮するのだが物足りない自分がいる。ただのハメ撮りを見るだけじゃ、満足出来なくなってしまったようだ。
欲望に限りは無い。
スリル、嫉妬、焦り、絶望を愛する妻に求めて、馬野のような男に差し出した最低の夫だ。
俺は多分、自分の玲美の全てを投げ打ってしまうだろう。そして、それが妻としての玲美の全てを支配する事になる。
玲美を想うと胸が痛い。その痛みが、甘美で狂おしい程の性的な興奮を運んでくるのだ。もう開き直ってしまおうと、とにかく残りの映像を見る事にした。
三枚目のDVDは、馬野の起床から始まったようだ。隣で可愛く寝息を立てている玲美は、何も知らず穏やかな表情で眠っている。
と言うか、裸で寝てる。二枚目の最後で、浴衣を着て別々の布団に入ったじゃないか!とツッコミたくなったが、馬野もあれから撮影を開始するタイミングが無かったんだと考えて、一人納得した。
カメラが馬野の枕の上に置かれると、布の擦れる音がして、布団の中に潜り込んでいくのがわかった。玲美の横顔とキスマークの付いた胸元までが見えて、下から盛り上がってきた布団から、馬野がハゲ頭を覗かせる。
「んっ…」
眉をひそめた玲美が、ぼんやりと薄目を開けて微笑んだ。眼鏡に手を伸ばしてハゲ頭を優しく撫でる。
「もう、朝から困った赤ちゃんですね。あっ…はぁ…」
どうやら、馬野に乳首を吸われているみたいだ。相手の事はお構いなしで、沁々と本当に性欲の塊なんだと思える。
「あっ…んっ…赤ちゃんはそんなエッチに舐めませんよ。はぁ…はぁ…あっ!強く吸いすぎですって…あんんっ…」
布団から顔を出して、ジーッと顔を見た馬野がおもむろに立ち上がった。股間の男根が反り立っている。
「え?え?」
戸惑う玲美の腕を引いて、窓際へ向かう。壁に手をつかせて、腰を持ち上げてムッチリとしたお尻を突き出させた。
「あの、太一郎、さん、ちょっと、怖いです、やっ、あのっ、」
後ろの馬野を見て、不安そうな表情を浮かべている玲美の秘部に、男根があてがわれた。
「あっ!んんんん…」
ゆっくりと挿入していき、玲美の身体が強張る。
馬野は無言のまま、室内に音を響かせて荒々しくピストンしていた。
「んっ!あっ!あっ!あっ!太一郎、どうしたの、あんっ、こんなのやです!あんっ!」
「はぁ、はぁ、帰したくない…」
「えっ…?」

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