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馬野
官能リレー小説 - 寝とり/寝取られ

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馬野 19

悶々とした夜を眠れずに過ごして、翌日は朝からパチンコに出掛けた。家で待っていると頭が変になりそうだった。
しかし、一度も大当たりを引けずに、昼過ぎには自宅へ帰る羽目となってしまう。
そのまま、寝不足と精神的な疲れからか、フラフラとベッドで横になれば、すぐ睡魔が襲ってきた。

気付けば夜になっていた。時計を見たら、21時を回っている。
まだ帰って来ないのかと家の窓から外を見ると、見覚えのある馬野の車が駐車場に入っている。色んな感情が入り混じって、玲美に文句の一つでも言ってやろうかと思ったが、よく見れば車は揺れていた。
まさかと思い一階へ降りてリビングの窓から覗く。車の窓は曇っていて、真上から見た時よりもハッキリと揺れているのがわかる。
茫然と眺めていると、5分もしない内に揺れは小さくなり、すぐに無表情の玲美が車から降りてきた。しかし、真っ赤な顔で髪は乱れており、何をしていたか言わずともわかる。
こちらに全く気付かないのか、近所の目も気にせずに運転席へ回って馬野にキスを求めた。舌まで絡ませる濃厚なキスだ。
そして、馬野の車が発進すると、テールランプが見えなくなるまでその場を動かなかった。
玄関へ行きドアを開けると、振り返った玲美は普段と変わらない表情で「ただいま」とだけ告げた。聞きたい事や文句が山程あるのに、言葉が出てこない。玲美は何も言わずに脇を抜けると、真っ直ぐ脱衣室へ向かった。
「玲美ちょっと…」
隆太は慌てて追い掛けた。しかし、脱衣室で下着姿の玲美を見て動きが止まってしまった。
「なに?」
「いや、その身体…」
レースの白いブラとショーツは、初めて見る下着だ。そんな事より、肩、胸元、よく見れば内腿の際どい所にまで、玲美の白い肌にクッキリとキスマークが付けられている。
「馬野さんが付けたいって。ダメだった?」
「ダメって言うか…」
「隆太はこういうのがいいんでしょ?」
そう言ってショーツを下げると、股からは白濁液が糸を引いて、さらにドロッとした塊がクロッチ部分に垂れ落ちた。
「これ、馬野さんの精液だよ。私の中、こんな濃いので満たされてる。」
「はぁ…はぁ…玲美…」
頭がクラクラした。こんな大胆で妖艶な玲美は初めてだ。動悸が激しくなり、嫉妬でおかしくなりそうだった。
「ダメ。隆太はエッチさせない。馬野さんの赤ちゃんが出来たってわかるまで、禁止って約束してきたから。」
「えっ!?約束!?」
「うん。約束。妊娠がわかるまで、馬野さんが私の彼氏だから。手とか口も禁止。キスもダメ。」
全く悪びれもせず、ハッキリと馬野に操を立てると宣言した玲美。旅行の代償は、隆太が思っていた以上に大きな物であり、玲美が自分のもので無くなったような喪失感と焦燥感は、さらに強烈な興奮を与えた。
「………」
「…でも、隆太は浮気しちゃダメだよ…?」
沈黙が続いたと思ったら、急にしおらしくなった玲美が、顔色を伺うように視線を投げ掛けてくる。
「あ、え、うん。」
「ありがと…。お風呂入るから。」
ブラをネットに入れて洗濯機に投げ込むと、例のショーツは隠すように別にして浴室に入っていった。玲美の本心が、垣間見えた気がした。玲美は玲美で、隆太のために、という考えもあるのだろう。
そして後日、馬野から送られた三枚のDVDは、自分の予想を遥かに上回る衝撃的な内容ばかりだった。
送られてきたのは玲美が帰って来てから三日後の朝。郵便受けに投げ込まれてあって、玲美はまだ知らない。
高鳴る心臓を押さえながら、何食わぬ顔で玲美と家を出た。会社に到着してすぐ、怪訝な顔をする上司に体調不良を訴えて、逸る気持ちを押さえて早退した。
帰宅してスーツも脱がずに、まず「1」とペンで書かれたDVDをセットする。旅行初日の朝、自分が二人を送り出した時の映像が流れている。
車に乗り込むと、玲美がカメラを持ったようだ。
「ちょっとちょっと、私を撮影するのは違うんじゃない?旦那さん困るよ。」
笑いながら、馬野が話している。
「風景を撮るのも変ですから。」
いつもの真面目な口調で、玲美も受け答えていた。ドライブデートに見えなくもない。運転は小一時間だとか、今日の旅館は料理が美味いだとか、そんな普通の会話ばかりで、少し早送りする。サービスエリアに入った辺りで、再生を押した。
「運転交代していい?撮影したいなぁ。」
「ん…わかりました。」
玲美が返事をすると、カメラを馬野に渡して運転席へ歩く。馬野はお尻を撮影してから車に乗り込んだ。
「奥さ〜ん、今日は不倫旅行だけど、意気込みは?」「ありません。」
淡々と答える玲美。しかし、先程まであった刺々しい雰囲気が和らいだ気がする。眼鏡越しに見える瞳は、真っ直ぐ前へ向いていた。
「そうなの?真面目な感じの玲美さんがこんな短めのスカートだから楽しみにしてくれてたのかと思っていたのに。」
馬野の手が白い太股に伸びる。ピクッと反応した玲美だったが、構わず運転していた。
「私なんか排卵日って聞いてたから亜鉛をたっぷりとってきたんだよ。」
撫で回す手が徐々にスカートを捲っていく。玲美の顔に映像が戻ると、恥ずかしさから顔が赤らんでいた。「運転中ですから、あんまり触るのはダメです。」
「スベスベだよねぇ〜。旦那じゃない人と子作り旅行って燃えてこない?」
「……」
「前だって、ガッチリしがみついて出来てもいいから中で〜って。」
「もう忘れました。出来てませんでしたし。」
キッと睨む玲美。しかし、馬野は嬉しそうな口調で続ける。
「玲美さんにあんな風にオネダリされて我慢出来る男はいないよ。妊娠させたいって思ってタップリ奥に出しちゃったしさ。」
「…思い出しちゃうんでやめて下さい。次で降りていいんですよね?」
強引に話題を変えて、玲美は顔をパタパタと手で扇いだ。

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