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馬野
官能リレー小説 - 寝とり/寝取られ

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馬野 18

「(あ、車、駐車場に入れとこう。)」
そんな間の抜けた事を考えながら、自分の車まで歩いて乗り込んだ。
頭の中に、玲美が馬野にしがみついて中に出されている姿が思い浮かんでしまう。車のハンドルを見つめながら、悶々とした気持ちで連絡を待った。
日付が変わった頃に、馬野から「帰ります」とメールが入った。振り返れば玄関に人影が見える。やっと、玲美に会える。そう思って車を降りてドアを開けた。しかし目に飛び込んだのは、跪いた玲美が、ズボンを膝まで脱いだ馬野のお尻に手を回すようにして、反り立った男根を頬張っている光景だった。
「え?」
「え?」
馬野と隆太の声が重なり、玲美は慌てて身体を離した。
「お…おかえり…。」
「あ、違うんですよ。私が無理を言って最後にもう一回だけ口でって。」
慌ててフォローをしながらズボンを直す馬野だったが、先程の玲美の姿は、誰が見ても無理にお願いされた感じがせず、AVのワンシーンを見たようだった。
「では、失礼しますね。またお願いします。」
馬野はニッコリと笑って、玄関から出て行った。
「玲美…?」
「ごめん、シャワー浴びてくる。」
それだけ言って、玲美は脱衣室に向かった。
今すぐにでも玲美を抱きたくて浴室へ追い掛けたが、頑なに拒否された。玲美の脱いだ黒の下着には、ベットリと粘っこい白濁液が付着している。間違い無く、ベッドに戻ってから中出しされたんだろう。馬野からも、その場の雰囲気で最後に一回してしまったと謝罪のメールが入ってきていた。
入れ替わるように風呂に入る時も、玲美は顔を見てくれなかったが、ここでも、玲美と馬野はセックスしていたと思うと、勃起が収まらず我慢汁が溢れてくる。寝室へ入ると、玲美と馬野のセックスの形跡は跡形もなく消えていた。シーツも替えられている。
背中を向けて寝息を立てている玲美に後ろから抱き着くと、ビクッと身体を震わせた。
「玲美、気にしてるの?」
「…当たり前でしょ。車に居たなら教えてよ。」
振り向かずに答える玲美が、愛しくて堪らない。
「ちゃんと着けた?」
「…」
玲美は答えなかった。
「生でしたの?」
「…うん。」
しつこく聞くと、玲美は小さく答えた。
「中に出した?」
「…ちょっとだけ。」
「そっ…か…」
さすがに玲美の口から聞くとショックだった。何がちょっとだけなのか解らなかったが、嘘を吐かないだけ嬉しかった。
「出来てたら、どっちかわからないね。」
そう言うと、身体を向けた玲美が胸に顔を埋めてくる。
「…ごめんなさい…」
「いいよ、大丈夫。俺のせいだしさ。玲美の子供は、俺の子供だから。」
「え?」
顔を上げて驚いた顔を見せる玲美に、そっと口付けした。
「どっちでも、俺と玲美の子供だよ。」
「…それでいいの?」
「うん。それに、玲美が他の男に妊娠させられると思うと、愛しさとか嫉妬とかで狂いそうなくらい興奮する。」
「変態!」
胸を強く押して、玲美は再びそっぽを向いた。こんなに感情を見せてくれる玲美は、初めてだった。
「本当に、作っちゃおうかな…」
「え?」
「それで、隆太がもっと私で興奮してくれるなら…」「玲美?」
「はい、おやすみ。」
「…」
隆太はトイレに立ち、隠れてオナニーした。玲美が他の男に妊娠させられる。考えただけで、狂いそうな程に興奮してしまう。
翌日から、玲美は基礎体温を計り始めた。その話を馬野にすると、「ご主人さえよかったら。」と嬉しそうに返事をくれた。
玲美は本気らしい。わざわざコンドームを買ってきて、隆太に避妊を求めた。
「(俺はゴムで、馬野さんは生でするのか。)」
「どっちかわからないで作るのは嫌だから。」
玲美としては、ちゃんと一人の男と繁殖行為がしたいのだろうか。自分はダメと言われたようで、切なくなると同時に勃起していた。さらに、二人にゆっくりと励んで貰うために、隆太は温泉旅行を提案した。旅費は馬野が持つと言う。
「本当に、よろしいんですね?」
出発当日、カメラ片手に撮影している馬野と、珍しく短めのスカートを履いた玲美が玄関に立っている。
不倫旅行とは言え、自分を忘れてもらっては困る。条件として、一部始終を撮影してもらう事にした。
「いってきます。」
「うん。楽しんでおいで。馬野さん、お願いします。」
妻と不倫相手を旅行へ送り出す、なんともおかしな光景だったが、隆太は不安以上にどんな映像をカメラが納めてくるのか、たまらなく興奮していた。
落ち着かない隆太だったが、玲美から頻繁に電話がきた。内容は、事務的な感じで「高そうな部屋だよ」とか「これから温泉に入る」等、他愛の無いものだった。馬野にメールをしてみても、「後のお楽しみに。」と返事が来るだけで、何も教えてくれない。
次の日も同じで、隆太は仕事中だったが、普通の旅行のようにどこへ行ったやら、料理が豪勢やら、大事な部分は教えてくれなかった。
二人を送り出してから二日後。昼前に「チェックアウトしたから帰る。」と電話がきたのを最後に、玲美と馬野は音信不通になった。メールの返事も無く、呼び出し音はするのだが、電話にでてくれない。
深夜になっても帰って来ない二人に、いよいよ事故に遭ったんじゃないかと不安になってくる。
携帯が鳴って飛びつくと、玲美からのメールだった。「ごめん。今日は馬野さんとホテルに泊まる。明日の夜までに帰るから。」
今日と明日は、俺と過ごす予定だったはずだ。そのために、二人で合わせて休みをとったんじゃないか。
心配していた事もあり、怒りが沸き上がってきた。
馬野に抗議のメールを送ったが、「旅行中は奥様の意思を第一に優先する約束です。」と返事が来たきりだった。

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