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馬野
官能リレー小説 - 寝とり/寝取られ

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馬野 16

それでも、玲美は少し受け入れてくれたようで、二人でテレビを見ていれば「この俳優、格好いい。」や「この人、元カレに似てる」等、隆太がヤキモチを妬くような事を言うようになった。
感情が全く込もっていないので、無理をさせているんじゃないかとも思ったが、「隆太の性癖なら、妻の私が受け入れるのも愛でしょ?」と、恥ずかしそうに言う玲美に萌えた。
隆太としても、その類いの話の中で、徐々に返事が曖昧になる玲美を見て「そろそろいけるかも。」と期待を抱いて、ある男に依頼をした。
馬野太一郎。会って思った事だが、とにかく気さくで話しやすかった。慣れているのであろう、細かなルールも、隆太の話を聞き出しながら馬野主導で決めていき、初めて抱かせる日も決めた。
後は、玲美を説得するだけだ。
「ほんとにするの…?」
「うん。嫌?」
「当たり前だよ…。隆太じゃない人なんて…」
「でも、今以上に玲美を好きになれると思うよ?」
「…でも…」
「絶対に嫌いになったりしないから。約束する。」
「…」
目を伏せてコクンと頷く玲美。隆太は、その日が待ち遠しくて仕事に集中できない程だった。夜の方も、犯すように玲美を抱いた。
玲美も、不安はあるのだろうが、いつも以上に乱れていたと思う。何度も「嫌いにならない?」と聞いてくる姿に、隆太は罪悪感も覚えた。
「い、いらっしゃいませ…」
ひきつった笑いで馬野と初対面した玲美は、あからさまに動揺していた。馬野がどんな雰囲気の男か話してあったし、中年のおじさんの方が恋愛感情が沸かなくていいと玲美は言っていた。
軽い談笑の後、「じゃあ、そろそろ…」と、馬野が立ち上がり、何度も不安そうに振り返っている玲美と、二階の寝室へ消えた。
予定時間は三時間。少し長く取ってしまったと思った。今現在、玲美が二階で馬野に抱かれていると思うと勃起が収まらず、思わず自分のモノを触ってしまいそうになる程の興奮が、頭を溶かしてくる。
最初は見ない方がいい。
馬野にそう言われていたが、どうしても気になってしまい二階へ上がった。
寝室からは、激しくベッドの軋む音がして、今まで聞いた事の無い玲美の喘ぎ声が外まで漏れている。
ゴクッと喉を鳴らして、静かにドアを開けると、予想以上の光景が広がっていた。
夥しい量の精液が溜まった使用済みのコンドームが、ゴミ箱に入れる時間も勿体無いと言わんばかりに、床に脱ぎ捨てられた衣類の上に投げられている。
玲美は、脚をひっくり返された状態で、ピストンに合わせて綺麗な尻を震わせていた。乱暴に出し入れされている拡がった結合部は、真っ白な愛液でドロドロに泡立ち、馬野の太い男根に着けられたピンクのゴムに絡み付いている。
「あんっ!あんっ!あんっあんっあんっ!」
馬野の首に手を回して、荒々しいピストンに喉が枯れそうなくらい大きく喘ぎ声を上げている。本当に玲美か?と、思いたくなる程に、玲美の乱れ方は凄かった。
顔が一気に熱くなり、震える脚に力を入れて、小さな隙間から覗いている隆太。
「はっ、はっ、はっ、奥さん、またイキますよ?」
馬野のピストンはさらに激しくなる。ベッドのスプリングがおかしくなるんじゃないかと思える程で、パンパンパンパンと肌のぶつかる音が響く。
「あっあっあっあっあっ!はいっ!私も、イキますッ!んっくぅぅぅん!」
押し上げられた玲美の足の指がグッと内巻きになり、同時に馬野も達した。
「うっ、うっ、うはぁ…」呻き声を上げながら、馬野は何度も何度も尻に力を入れている。玲美にイクなんて言わせた事の無い隆太は、嫉妬と焦燥感と興奮でズボンの中で射精してしまった。
「あっ…あっ…はぁ、んっ、んちゅぅ、ちゅくちゅく…」
「んむっ、んん…」
そのままの体勢でディープキスをしている二人。脳みそが痺れて麻痺しそうな頭の隆太は、そんな二人を食い入るように見てしまっていた。
「ちゅぱ、あぁ、はぁ、太一郎さん…ちゅっ、ちゅっ、」
「んっ、時間はまだありますが、もう一回いかがです?んむっ、」
玲美にキスされながら、引き抜いてタプタプのゴムを外すと、片手で縛って玲美に見せる。
「ほら、奥さんが魅力的だからまたこんなに。」
「はぁ、はぁ、はぁ、やだ、恥ずかしいです…でもほんと凄い量…」
ゴムを指でつつきながら、赤らんだ顔で答える玲美。隆太の存在には全く気付いていない。
「うん?あ、ご主人。」
気配に気付いた馬野が振り返ると、バッチリ目が合ってしまった。
「え?え?隆太?やだ!なんで!」
慌てた玲美は、シーツを引っ張って顔と身体を隠した。
「ははは、待ちきれなかったみたいですね。」
「す、すみません…」
馬野はニッコリと笑って、ベッドから降りて服を着始めた。
「いいんですよ。こちらこそ、ありがとうございました。」
「あ、あの、馬野さん?」まだ30分程、時間は余っている。ネクタイまで締めると、玲美に布団を被せた。
「ふふ、私はあくまでお二人の興奮材料ですから。今日は失礼しますね。」
「すみません…。」
「あ、あの、馬野さん。」「はい?」
ヒソヒソと馬野に耳打ちをする玲美。先程まで名前で呼んでいたのに、自分の前では名字で呼ぶ玲美を今すぐ襲いたいくらいに興奮してしまった。
「では、またお願いします。」
馬野が部屋を出ると、シャワーを浴びたがる玲美を強引に抱いた。
玲美も、興奮が冷めないのか普段とは別人のような乱れ方で、馬野とのセックスを何度も聞けば答えるのを嫌がりながら締め付けてくる有り様だった。結婚してから初めて、続け様に二回も励んだが、馬野が短時間に玲美で四回も出して帰ったのを考えると、負けた感じがして少し憂鬱になってしまった。
「隆太、大丈夫?」
「あ、うん。めちゃくちゃ興奮しちゃった…。生したいって言われなかった?」

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