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馬野
官能リレー小説 - 寝とり/寝取られ

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馬野 12

水の弾ける音に紛れていて、よく聞き取れない。しかし、馬野と一緒にシャワーを浴びながら遥は笑っている。脅されたり、犯されたりしたのなら、こんな風にならないだろう。
シャワーが止まると、ザバーッと湯船から湯が溢れる音まで聞こえてきた。
「はぁぁ、いい湯だなぁ…♪」
「オヤジだ♪でもやばくない?」
「大丈夫だって。すぐに掻き出したしさ。」
「ほんとぉ?凄い量だったけど。あ、シーツそのまま!」
「あはは、遥ちゃんのM字開脚に夢中で拭くの忘れてたよ。」
「やだぁ、シミになるじゃん。んっ、んん…」
ちゅぱ、ちゅぱ、と吸い付くような音が浴室から響いてくる。
「んっ、出来ちゃってたらどうする?」
「はぁ…ん…わかんない…どうしよ?」
「彼氏と相談してね♪」
「ひどーい♪」
何の事を話してるんだろうか。考えたくない。頭が考えるのを拒絶している。ただ、悔しい気持ちと、遥の裏切りに、奥歯がギリギリと軋んでいる。無意識に、歯を食いしばっていたようだ。
「ちょっとぉ、固いの当たってるんですけど。」
「遥ちゃんの身体がエロ過ぎるんだって。Gカップとか、そういないでしょ?また中出しさせてよ♪」
「やぁだったら♪責任とらないでしょ?」
「彼氏がとるって♪じゃ、とりあえず立ちバックしながら考えよ?ね?」
ザバッと湯の中から立ち上がる音がして、遥の笑いながら嫌がる声がしてくる。今すぐ立ち去るべきだったのだが、脚に力が入らずその場から動けなかった。
「ああっ、はぁぁぁ…」
「んん…やっぱ気持ちいいね遥ちゃんのナカ…♪」
チャプチャプと水の揺れる音までしてくる。今、薄い磨りガラスの先で、遥は馬野に後ろから腰を振られているんだろう。怒りはもちろんある。自分の軽率な行動が招いた結果とは言え、馬野が憎くて堪らない。なのに、目の前の浮気現場に乗り込む事が出来ない。パンッパンッパンッと肌のぶつかる音が大きくなるにつれて、遥の声はどんどん甲高くなっていった。
何故、自分にバレるのを承知で浮気したのか?別れるつもりなのか?元々、別れる予定だったのか?
「やっぱ馬野っちの方が気持ちいい!こっちがいい!」
腹の底から、何かがせり上がってきた。馬野に負けた瞬間だった。
さらに馬野のピストンは激しくなっていく。二人の会話は無くなり、遥の聞いた事の無い喘ぎ声と、乱暴に腰を打ち付ける音だけが聞こえてきた。
悔しくて悔しくて堪らないにも関わらず、和哉は勃起していた。彼女が、磨りガラス一枚先で浮気相手と生セックスしている状況で、痺れるような興奮が脳を溶かすように刺激してくる。
「あぁあん!ああん!あっあっあっあっあっ!」
「いいか、遥っ、中に出して孕ませてやるからな!はっ、はっ、はっ、産めよ?なっ?ああイクッ!」
「あぁあああん!きてぇ!イクッ、イクッ、イッくぅぅぅ!」
馬野と遥の大声に、心臓がドクンッと高鳴って顔が一気に熱くなった。
「あぁあんっ、やっばぁぃ、めっちゃドクドク動いてるぅ…はぁっ、はぁっ、はぁっ、」
「あーすげっ、搾りとられるっ、はぁ、はぁ、遥ちゃん、ほら、キスしよキス♪」
「あぁんっ♪」
ぴちゃぴちゃと浴室に音を響かせながら、二人の荒い吐息が聞こえてくる。
夢の中にいるような感覚のまま、茫然と動けずにいると、二人は再び湯船に浸かっているようだった。
暫くの間、二人の楽しそうな会話を聞いていたが、急に疎外感に襲われた。立ち尽くす事しかしてない自分に気付いて、覚束無い足取りで玄関へ向かった。
靴箱に片手をついて、靴に片足を入れようとして動きが止まる。そして、靴箱の中に自分の靴を隠した。
「ねーねーもう一回♪見てほら♪ビンビン♪」
「馬野っちほんとおじさん?中身は猿なんじゃない♪?」
黒の下着姿の遥が、馬野に促されてベッドに上がった。
「あ〜ぁ、妊娠したらどおしよ。」
「彼氏の子にして産めばいいじゃん♪少子化なんだしさ♪ほら、しゃぶって♪」続いてベッドに上がった馬野は、遥の目の前で仁王立ちになる。
「馬野っちって、いつもそんな調子なの?あむっ♪ちゅぱっ、ちゅぱっ、」
二人の様子を、クローゼットの隙間から和哉が覗いていた。馬野のチ○ポは、確かに大きい方だが、それ以上にカリ形がハッキリしていて、玉袋も驚く程に大きかった。
遥は、根元を握って上目遣いで奉仕している。
「あ〜、いいねぇ遥ちゃん…。すごい気持ちいいわ…♪」
「んっ、んっ、ちゅぽん、こういう風な事ばっかりしてるんでしょ?れろれろ…子供何人いるの?」
竿を上向きにして、遥は玉袋を頬張る。
「んんっ、何人だろ…。はぁ、はぁ、数えてないし、一晩限りの子も多いからねぇ…。それで出来ちゃって産んだ子も結構いると思うし…。んっ、彼氏持ちか、既婚しか狙わない主義でさ。」
「れろれろれろ…ちゅばっ、マジでぇ?馬野っち超無責任なヤリチンじゃん。あむっ、ちゅばっ、ちゅばっ、」
「はぁ、はぁ、はぁ、ま、少なくとも100人以上は軽くいるんじゃない?んっ、あぁ、はぁ、認知した子は一人もいないけど♪凄いでしょ♪?」
「ぷはぁ、100人以上とかヤバいって♪全然自慢にならないし♪」
「はぁ、はぁ、おじさんは子作り専門だからさ♪」
唾液でテカった男根を手でシゴきながら、遥は笑っている。
「(何考えてんだよ遥…!んな不良中年のどこがいいんだよ…!くそ…)」
嫌な話を聞いてしまった和哉だったが、目の前の光景は、それ以上に最悪で、最低で、その中心にいる遥が、最高に魅力的に見えてしまった。
多分、頭がおかしくなっている。それを自覚しながら、気配を悟られないように覗きを続けていた。

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