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馬野
官能リレー小説 - 寝とり/寝取られ

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馬野 11

「うはぁ…出た出た。」
「んぅ〜…」
馬野が口から抜くと、夥しい量を口に出された遥は気だるそうに起き上がった。
「はぁ、はぁ、ちゃんと飲んでね。」
赤く火照った顔で頷くと、険しい表情で頑張る遥。中々飲み込めなかったが、ゴクッ、ゴクッ、と時間をかけて、何度かに分けて喉を鳴らして必死に飲み込んでいった。
「初めて飲んだ感想は?」「うぇ〜…超マッズい!てか馬野っち出しすぎ!ビビッたんだけど!」
「あはは、遥ちゃんが特別可愛いもんだからついつい♪」
「もーっ…またそういう事言って…」
「二回戦いっとく?」
「えーっ、なんでそんな元気なの?」
「遥ちゃん抱き心地よすぎるんだもん。締まりも凄いし。」
「そんな誉め方されても嬉しくないんですけど。」
「まぁまぁ、正直な感想だから。ささ、お姫様。尻をこっちに向けて。」
「ちょっとぉ、顔洗わせてったら、」
「じゃもう一回したらね。そしたら一緒にお風呂。わー丸見え♪」
「もう!いちいち言わなくていいから!」
「いただきまーす。」
四つん這いでお尻を向けた遥に、馬野は大喜びで再び生挿入した。


「っざけんなよ。まさか本当にヤッてんじゃないだろうな。」
日付が変わっても、遥からメールは来ない。次第に、苛立ちよりも、焦りや不安の方が大きくなっていた。
馬野にメールしてみる事も考えたが、あんな中年親父に弱味を見せるようで気分が悪い。でも、もしも遥が酔い潰されて犯されていたら…。考えれば考える程、深みにハマっていく。
「いや、遥を信じてみっか。そんな女じゃないのは解ってるし。」
馬野を騙そうとした男が、ダシに使った彼女を盲信する事で、猜疑心を放棄しようとした。
「もう遥は家で、酔って連絡を忘れたまま寝てるに決まってる。明日になれば、連絡くるだろ。」
自分に都合の良い事だけを頭に刷り込んで、和哉はベッドに入る。
しかし、全く眠れない。冴えた頭の中で、最悪の出来事ばかりが浮かんでくる。遥と馬野が、今現在、同じベッドに寝ているかもしれない。或いは、しているのかも。自分の蒔いた種が、恐ろしい程の焦燥感に成長して、居ても立ってもいられなくなる。
暗闇はダメだ。そう思ってベッドから起き上がり、リモコンでテレビの電源を入れた。内容は、全く頭に入ってこないが、幾らかはマシだろう。
不意に、携帯が鳴った。慌てて手に取ると、遥からのメールだった。
「連絡遅れたけどもう寝るから明日バイトでね」
安心したい所だったが、様子がおかしい。いつものデコメじゃなく、絵文字どころか句読点すらない。電話をしてみても、携帯の電源が切られてしまっている。予想は、最悪の方向に進んでいった。
やはり馬野に無理やり襲われたか?部屋まで行ってみるか?ホテルだったら?
それでも、行かないよりはマシだろう。今すぐ行けば、寝る前ぎりぎりで意外と何事も無く笑って出迎えてくれるかも知れない。
和哉は、上着を羽織って外に出た。
車を運転しながら、馬野に電話する。しかし、遥と同じく電源が切られていて繋がらない。苛立って、助手席に携帯を投げた。
もしかしたら、まだ馬野は遥を犯しているかもしれない。万が一を考えて、部屋に乗り込むために合鍵を預かったのが良かった。
車を走らせて10分、遥のアパートに着いた。部屋からは明かりが漏れている。
「まだ起きてる…いや、馬野と一緒かも…」
ドアノブを捻ってみたが、鍵は閉まっていた。静かに合鍵を回して、ドアを開けた。
ある。馬野の物と思われる革靴が、揃えて並べられている。
しかし、綺麗に揃えて並んでいる二人の履き物に、和哉は強烈な違和感を覚えた。争ったような形跡が無いのは勿論、自分の分まで揃えている。普段、脱ぎ散らしているのが当たり前の遥。
自分のブーツをきちんと揃えた?
つまり、遥は馬野を招き入れたんじゃないのか?
一気に、心臓の鼓動が早くなった。遥の部屋は、ワンルームだ。視線を上げていくと、廊下から奥へ向かって衣類が転々と脱ぎ散らかされていた。
無意識に息を殺して、呼吸が浅くなっている。部屋の明かりが、乱れたベッドを照らしていた。
「嘘だろ…」
震える脚でベッドに近付くと、見覚えのある遥のピンク色の下着が落ちていて、黒のシーツにドロッとした白濁液が、歪な円を描くように付着していた。
「(これ…)」
自分の呼吸を隠すように、震える手で口を押さえて、それを凝視した。もちろん、それが何かは簡単に想像出来る。
「(ありえねー…マジで…どうなってんだ…訳がわかんねー…)」
頭が混乱している。狐や狸に化かされたようだった。馬野と寝たら、自分にバレるって事を、遥は充分にわかっているはずだ。やはり、馬野に脅されたか?それとも無理矢理?しかし、部屋に招き入れたのは遥だ。
背後から遥の笑い声がして、和哉は猫のように身体を強張らせた。
「(風呂から?)」
ベッドに釘付けになっていた意識を周囲に向けると、楽しそうな遥の話し声が聞こえてきている。息を飲んで脱衣室に向かうと、馬野の声も聞こえてきた。

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