なんでも?言うこと聞いてくれる?年上彼女 3
酒谷さんは責任感の強い性格なのだろう。
運転中なので前を見ているけど、申し訳なさそうな声で何度も謝っていた。
「こうして元気ですし、大丈夫ですよ」
それに、シートベルトが酒谷さんの胸の谷間を強調して、俗にいう言うパイスラッシュになっている。着衣なのにすごくセクシーだ。
可愛くて胸の大きい酒谷さんがこうしているだけでも、気分が浮き立ってくる。
雨は止む気配がまったくないけど、今の気持ちは凄く晴れやかというか、とても良い気分だ。
「ところで、これからどうするんです?」
酒谷さんがこのまま家まで送ってくれるならそれで良いのだけど、彼女の目的はそれだけじゃないような気がした。
「あの…もしよかったら、一緒にお茶でも…この前のこと、まだしっかりお話もできてないし…」
「本当ですか!」
「やっぱり、しっかりお話しておきたいんです。どんなお店がいいですか?」
僕と逢いたくて来てくれたらしい。そういう事なら……
「スイーツショップでは、だめですか?」
「甘党なんですね。じゃ、いいお店知ってるんですよ」
クスッと酒谷さんが笑う。その笑みに邪気は無く、可愛らしい。
車は自宅の方向とは反対に向かって走り出す。もし遅くなるようなら連絡しよう。今は酒谷さんと2人の時間を楽しみたかった。
「ここなんです」
「オシャレなお店ですね」
「ひとりで楽しむのも良いけど、できれば誰かと一緒に行きたかったので…」