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ミスコン彼女+そのお友達
官能リレー小説 - ラブコメ

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ミスコン彼女+そのお友達 2

そんな事にドキドキしながら、気を逸らす為に天井を見上げたのだ。


正直な話・・・
年齢=彼女いない僕。
勉強は中の上、スポーツも中の上、容姿は・・・
普通と言うかモブ顔なんて言われる程度だ。
高槻さんが地味子なら僕だって地味男な自覚は多少あった。
ただ、友人の一人から『着る物や清潔感にさえ気をつければ良くなるぜ』とアドバイス貰って実践したら良くなってきた感はある。
お陰でこうやって女の子に声をかけられるようになった。
例え地味でも高槻さんいい子みたいだから結構嬉しい。

そんな事でお昼に高槻さんと大学から出る。
向かった先は大学近辺の大きな駅。
遊ぶ所の多い盛り場がある所だ。

その一角にあるカフェ。
人気アニメ映画のコラボをやってるらしい店で、存在は知っていた。

「1人じゃ入り辛くて・・・」
「うん、何となく分かるよ」

彼女の好きなアニメなんだろう。
僕もあれは原作から映画まで見たが、確かに良かったけど女の子向けかと言われると困る。
それだけに入り難かったのかもしれない。

まあ2人で入るなら高槻さんも抵抗はないだろう。
僕が先を歩いて、いまだに緊張した様子だけど。

お昼のピークタイムなだけあって、店内は人は多い印象。
見た感じ客層が偏っている風には見えない。
2人分の席を確保できる場所を探し、向かい合うテーブル席に腰かけた。
ちょうど壁に作品の人気キャラの特大のイラストがかけてあって、高槻さんは顔を真っ赤にしながら喜んだような笑みを浮かべていた。

高槻さんのそんな表情は可愛らしいと思ってしまう。
恋愛感情的な感じはあんまり無いが、間違いなく好感度はまた上がった。

「そう言えば、よく一緒に居た子とは来れなかったの?」
「彼女、趣味が違うから・・・でも、やっぱり気になります?」

彼女のいつも居る友達は、あの素人女子大生グラビアに載っていた百瀬悠華って子。
今時の垢抜けた女子で、スタイル抜群でモデルもしてるのだとか。

「彼女が気にならない男子は多いと思うし、正直気になるけど・・・住む世界が違うって言うか・・・」
「うん、そうですよね・・・時々友達でいいのかって思うぐらい」

自分の引き立て役として地味な女の子と仲良くするとか女の世界ではあるらしい。
彼女の性格は知らないから滅多な事でそんな事を言う訳にはいかないとは思う。
まぁ、高槻さんからあったの方がタイプとか思われてドン引きされる事が無かったからいいとしよう。
だが、百瀬悠華の水着グラビアは良かったのは秘密だ。

「高槻さんも素材はいいんだから、グラビアとかやってみたら?」
「!?…そっ、そんなっ!?わた、私なんてっ!?」
ひぃい、と変な叫びをあげて、全力で否定する高槻さん。
店の奥のほうの席にいるのに、高槻さんの声が大きかったのか入り口あたりの席にいたお客さんがこちらを気にしてきた。ますます顔を赤くする高槻さん。

百瀬悠華は高槻さんより背は低いが、バストは92pでHカップだとかって書いてあった。
高槻さんは…服装がゆったりしていて見た感じでは判別できないけど、脱いだら凄そうな気はする。

地味な雰囲気も化粧や服選びで絶対良くなる気がするけど、性格後ろ向きそうだからなかなか難しいのかもしれない。

だけど、こんな反応が一々可愛らしい。
僕の中では好感度は急上昇のままだ。
そんなアワアワする高槻さんの様子を堪能していると、注文したメニューが届く。

アニメの劇中で食べていた食事を再現したセットは、確かに見た目はそのままに見える。
高槻さんの方はそれをキラキラした目で見ているのも何とも可愛らしい。

味の方はどうだろうかと一口食べてみる。

「おっ、いけるねこれ」
「ふあぁ・・・これをヴェロッサ様が食べてたんだ・・・」

うっとりする高槻さん。
だが、男向けアニメだと言う通りヴェロッサと言うキャラは女だ。
しかも、幼女と呼ばれるカテゴリーだから女子に受けるのかと思っていた。
ただ、ストーリー自体は重厚かつ面白く、設定もしっかりしてるから人気はあった。

今やってる女子ファンの多い大人気アニメ映画より客層を選ぶ物だが、それが高槻さんが本当に好きなのが理解できて、僕の中で更に好感度が爆上がりになった。

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