年下彼女と、そのお母さんと 8
あれから数日。
凜々花ちゃんの家に向かう途中、予期せぬ大雨に見舞われ、ダッシュで駆け込むもののずぶ濡れでやってきてしまう。
「あら、すごい格好ね…凜々花はまだ帰ってないから、お風呂使っていいわよ」
「すいません…みっともない」
「こんな中自転車で?」
「いえ、今日は違います…」
「なら、帰りは送ってあげるわ」
京佳さんの優しさで、シャワーを使わせてもらう。
雨に濡れた髪と身体を温かいシャワーのお湯で洗い流す。
今日は運に見放されていたなと思ったが、そうでもないかもしれない。
「タオル置いとくから使ってね」
「はい、ありがとうございます」
「着替えは、うちの人のでも着ておけばいいかな」
「えっ、いいんですか」
「別に、減るものじゃないから。それにしても、ショーン君、いい身体してるわね。なんか背中流したくなってきちゃうわ」
京佳さんのその言葉、どうせ冗談だと思っていたのだが少しすると脱衣所でイソイソ動く音が聞こえてきたので慌てて振り返る。
「ホントに入ってきたんですか!」
「夕ご飯の支度もあらかた終わったし、時間もあるから。ダメかしら?」
「いえ、全然…」
突然入ってきた京佳さん、その豊満なボディもあって目のやり場に困るんだが。
一糸まとわぬ京佳さんの登場でドキドキしっ放しの俺に対し京佳さんはそんなのどこ吹く風で鼻歌を歌いながらスポンジとボディソープに手を伸ばした。
「この前も見たけど、やっぱりいい身体ね。見てて惚れ惚れしちゃうわ」
「誉めたって何も出ませんよ」
「ふふふ、この歳になると、誉めたくなる身体の持ち主ってなかなか周りにいないのよね」
「京佳さんだって、すごいじゃないですか…」
「ふふふ、ショーン君は人を褒めるのが上手いのね」
「いえ、そんな…京佳さんは、ずっとお若く見えますよ。凜々花ちゃんと一緒にいると母娘というより姉妹のようですし」
「嬉しいわ。うーんとサービスしちゃう!」
優しい手つきで俺の背中にスポンジを走らせる京佳さん。
あれ、背中になんか違うものが当たってない?これってもしかして…