人生をやり直すために必要なもの 10
「いやいやいや、身体なら僕一人で洗えるし」
「まあまあ、そんなこと言いなさんな遼平様ぁ」
澪さん、貴女キャラ変わってません?
「私も遼平さんの体洗いたいなぁ」
美晴ちゃん、君まで言う?
「美晴ちゃんもこう言いますし、さあ、遼平くん、お上がりくださいな」
…結局こうなりますか。
諦めて僕は2人に任せるのでした。
右に美晴ちゃん。左に澪さん。
ああまたしても両手に花。
「遼平さん、気持ちいいですか?」
「うん、とても気持ちいいよ」
「よかった♪」
まあ、2人の喜ぶ顔が見れるなら任せてよかったんだな。
「遼平くんって背中広いもんね。ビックリするよ」
澪さんが言う。
僕自身が一般的な高校生男子より大柄なのはわかっていることだ。
ただ、ほとんどは見掛け倒し。
運動神経にはまったく自信がない。
「脂肪とかぜんぜん付いてなくて、男の子の身体って感じだよねぇ。」
別に痩せてるって訳じゃないけど、女の子みたいに柔らかい脂肪が付いて無いのは当り前だよね。
「お尻も小さくて羨ましいなぁ〜」
捲いたタオル越しに澪さんが撫でる…
「ちょっとちょっとぉぉ〜!澪さんや美晴ちゃんのお尻だって、充分に小さいじゃないでぇすかぁぁー」
「えー、私たちと遼平さんじゃ全然違いますよお」
そう言いながらもニヤついた表情の美晴ちゃん。
澪さんと反対の方に回ってお尻を触ってくる。
「いや、2人でそんなことされると恥ずかしいな…」
「じゃあ、私のも触る?」
澪さん、今何と仰いました?
「い、いいんですか…?」
怖ず怖ずと出した声が微かに震えた…
…折角の好意だし、遠慮なんて出来る訳ないよね;…
「よかったら、私のもいいですよぉ…」
美晴ちゃん…それは嬉しいけど、尻肉をそんなに揉まれると、興奮してきちゃいそうなんですけど;