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人生をやり直すために必要なもの
官能リレー小説 - ラブコメ

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人生をやり直すために必要なもの 6

「そ、そうですか…」
思えば他に伝もないし澪さんも美晴ちゃんもよく知ってる子だから問題なんて何もない。

「じゃあ、一晩、そうさせてもらいますね」
「うん」

「遼平さんっ」
「よろしくね」
美晴ちゃん、澪さんが僕に笑顔を見せる。

こうして、僕は一晩、澪さんと美晴ちゃんの過ごす部屋で泊まることになった。

施設、さっきまで僕らがいた教室の反対側に宿泊棟がある。

「お邪魔します」
「ようこそ♪お上がりください」
「ごゆっくり〜♪」
澪さんと美晴ちゃん、満面の笑顔だ。そんなに嬉しいのか、僕も嬉しいけど。

部屋の中は杏里さんが言うとおり、結構広い。
そして綺麗に片付いている感じ。
澪さんは真面目で几帳面で綺麗好き…という印象なので、まあ予想通りかも。

「ホント、広いんだね」
「でしょう」
美晴ちゃんがニコニコ顔で言う。

「十分スペースはあるから、遼平くん、今日に限らずいつでも引っ越してきても大丈夫だよ」
「いやいや、それはちょっと」
女の子2人と一緒の部屋で毎日って、考えただけで緊張しちゃいますよ。
…ただ、今日のような事態を考えると、それも考慮のうちに入れないといけないのかな…?

ソファーに腰を下ろすと、澪さんも隣に座った。

「…ところで遼平くん、今日はなんで家に帰れなかったの?」
「ああ、それがね…」
澪さんに、理由を正直に話した。

「そっか…そうだよね…味方ばかりじゃないよね…」
僕の顔を覗き込むように、澪さんは言った。
膝の上の手に、澪さんが自分の手を乗せてきた。

「心無い人って多いのよね…そういう人って何時か痛い目に合え!って思ちゃうよ。」
そう言いながら、僕の手の甲を強く握り締めてきた。

「澪さんもそんなこと考えちゃうんですか?」
「そりゃあそうよ。どんなことしたって、心の中で思うことは自由じゃない?」

確かにそれはそうだとも思う。
あの日告白したクラスメートの女の子…僕は数え切れないくらい汚してきていた…

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