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人生をやり直すために必要なもの
官能リレー小説 - ラブコメ

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人生をやり直すために必要なもの 12

…少しして、風呂から上がって身体を拭く。

「あっ」
…急に決まった宿泊の話。
すっかり寝間着のことを忘れていた。

「遼平くーん」
そこに澪さんの声。
「遼平くんの服、持って来たよー」
「持って来た?」
「杏里さんに頼んだら、寮にあるヤツをくれたんだ。サイズが合うかどうかだけど」

「あ、ああ、ありがとう…」
「開けていい?」
「う、うん、ちょっと待って」

タオルで身体を拭いて、パンツだけ穿いて、これでいいか。
「澪さん、いいよ」
「はい」
ドアを開けて、澪さんが寝間着を持った手だけ伸ばしてきた。
「ありがとう」

白と青のストライプのパジャマだった。
これなら、何とか着れるかな。

サイズもちょうどよくて、ちょっと安心した。

風呂から出る。
澪さんも美晴ちゃんも、可愛らしいパジャマ姿だ。
「遼平くん、似合ってるよ」
「ありがとう」

美晴ちゃんはコップに牛乳を注ぎ、グイッと一飲みする。
「これが美晴ちゃんの日課なの」
澪さんが笑って言う。

それはそれは。
そうしますと体の一部分の成長が楽しみですねえ。

…なんて言ったらぶっ飛ばされますねそうですね。

「よかったら遼平くんもどうぞ」
澪さんが小脇に抱えていたお菓子を差し出してきた。
「いやいや、ほら、寝る前になんか食べると太りやすいって聞いたし」

「えっ、そうなの?」
澪さんが少しキョトンとして言う。
「昔からこうだったんだけどなぁ…」
スタイルいい娘さんは違うんですかねぇ。

「僕はそう聞いたんだけどね」
「まあまあ、硬いこと言わずに」
「はあ」
そう言われたら、断れません。

「こういう何気ない時間が一番楽しいんだよね」
澪さんが言う。

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