PiPi's World 投稿小説

僕と彼女と×3
官能リレー小説 - ラブコメ

の最初へ
 0
 2
の最後へ

僕と彼女と×3 2

「ありがとうございます!助かりましたぁ」
ツインテールの子、髪を解いた姿も可愛いな。

「今晩御飯作るから、向こうで待っててよ」
「あ、ありがとうございます…私たちにそんな…」
「気にしないでよ。君たち、辛い思いしてるんだろ」
「あ、う、はい…」

地震に、津波に、そして原発事故である。
結果すべて失ったとはいえ、3人の命が助かったというのは奇跡だと思う。

「あ、あの、私たち…」
ショートボブの子がおずおずとしながら聞いてくる。
「うちにいるといいよ。困ったことがあったらなんても言って」
「…は、はいっ!」

晩御飯が出来て、一緒に食べる。
3人からもいろいろ話が聞けて、ここに来るまでの経緯もわかった。
ちなみに、ロングヘアの子が結衣ちゃん、ツインテールの子が凛ちゃん、ショートボブの子が実花ちゃんだそうだ。

「わぁー、美味しい!」
「彰人さん、すごいですね!」
「いやいや、一人暮らしだし、こういうのも出来ないとね」
「でもすごいですよー」
最近はなかなか時間が取れなくて『まともな』夕食を作ったのは久しぶりなんだけど。
それでも褒められてるんだから悪い気分ではない。
それに、3人の笑顔が見れて嬉しかった。

「…にしても、何であんなふうに」
「だって、凛がああすれば拾ってもらえるって」
「結衣、めっちゃノリノリだったじゃん!」
「だからってあの鳴き声はどうかと思うけどなぁ」
「うー…彰人さんまで」

話してみるといまどきの女の子3人組だ。
一人よりはこっちのほうが楽しいかもしれない。

―夕食を終えて片づけして、僕もお風呂に入ろうかな。
「彰人さんの服も洗濯しちゃいましょう!」
「実花ちゃん、出来るの?」
「これでも自信ありますよー」
「それに、ただ住まわせてもらうだけじゃ…」
「私たち、なんでもしますからっ!」
結衣ちゃんと凛ちゃんも言う。

…自分たちの状況を気にすることなく、僕のことまで気遣ってくれるなんて。
彼女たちの健気さにジーンと来た。

そんな感傷に浸りながらも、とりあえずはこの3人をテストしてみよう。
僕はバスルームに向かう。

「じゃ、後は私たちが!」
「うん、任せたよ」
…実は、このときまでは彼女たちに期待なんてしていなかった。
風呂から出たら家の中が大惨事、なんてことになってなかったらOKだと。

―少し長めにシャワーを浴び、湯船に浸かり、身体を拭いて寝間着に着替え。
戻ってくると…

「彰人さん、完了でございます!」
「どうですかぁ?」

食器は洗い終わっている。食べ物汚れはひとつもない。
服は洗濯されているようだ。洗濯機も順調に回ってる。
おまけに、食後のデザートが出来ていた。

…甘く見ていた。
この3人、何かすごくね?

SNSでこの小説を紹介

ラブコメの他のリレー小説

こちらから小説を探す