PiPi's World 投稿小説

俺は執事だ!
官能リレー小説 - ツンデレ

の最初へ
 5
 7
の最後へ

俺は執事だ! 7

「はぁ…はぁ…彩華、愛してるよ…」
「あぁ…春樹ぃ…私、幸せ…」
「俺もだよ彩華……ん?」
ふと視線を下に落とした春樹は“ある事”に気付いた。
二人の結合部…男根に、僅かだが何やら“赤い物”が付いている。
「…え?…えっ!?…!?!?」
春樹の頭の中は“?”でいっぱい。
彼は軽く混乱していた。
「あら、どうかしたの?春樹♪」
そんな彼に対してニッコリと微笑む彩華。
「あ…彩華?…彩華さん?…気のせいかなぁ…何か…血みたいな物が…」
「当たり前じゃない…だって私これが初めてだもん♪」
「はあぁっ!!!?」
 バァーンッ!!!
「おめでとうございます!お嬢様」
そこへ勢い良く扉が開き、雅が現れる。
「やったわ雅!あなたの作戦、大成功よ」
「作戦って……あぁっ!!二人して俺を嵌めたなぁ!?」
春樹はようやく騙されていた事に気付いた。
「あら、嵌めただなんて人聞き悪いわね」
「むしろハメたのは春樹様ではありませんか」
「そういう問題じゃありません!!」
雅は言った。
「…春樹様、よもやお嬢様と結ばれて嬉しくないのですか…?」
「え…そうなの?春樹…」
不安げに尋ねる彩華。
瞳が少し潤んでいる。
春樹は慌てて否定した。
「ち…違う!それは無い!断じて!…さっきも言ったろ!俺はお前を愛してる!!…ただ、ちょっと驚いてるだけだ…」
「春樹…っ!」
「春樹様…素面で真顔で面と向かって『愛してる』なんて言える殿方…素敵です♪」
「うぅ…」
言ってしまった事は取り返しが付かない(この場合は良い意味だが)…春樹は恥ずかしくて赤面した。
一方、彩華は感極まって泣きながら春樹に抱き付いたのだった。
「は…春樹いぃ〜!!」
「うわっ!?な…何だよ!?」
「嬉しいよおぉ〜!うあぁぁぁ〜ん!」
「彩華……」
春樹はもうそれ以上何も言わなかった。
お互いの気持ちを確認し合った二人の間に言葉は要らない。
ただ優しく抱きしめた。
「グスン…(お嬢様、本当に良かった…)」
雅も思わず貰い泣きしつつ、抱き合う二人を残して、そっと部屋を後にしたのだった…。

そして、翌朝…
「…おはようございます♪お嬢様、春樹さ…ま…?」
…二人を起こしに彩華の寝室を訪れた雅は思わず我が目を疑った。
「…テメェ!このクソアマ!ふざけんなっ!!」
「な…何ですってぇ!?それが主人に対する口の効き方なのぉ!?このド庶民のグズ執事がぁっ!!」
…なんと彩華と春樹が一戦交えているではないか…もちろん性的な意味ではなく、単にケンカをしてるという意味で…雅は頭を抱えた。
「…OK…解りました…どういう事ですか…?一体何がどうしてこうなったんですか…?」
「…あぁ!雅さん、聞いてくださいよ!コイツすっごい寝相悪くて…俺、夜中に五回もベッドから蹴り落とされたんですよ!?しかもそれを指摘したらブチキレやがって…!」
「うるっさいわねぇ!!男がいちいち細かい事を気にするんじゃないわよ!!」
「いや細かくねえだろ!!つか開き直るんじゃねえぇ!!」
「……」
昨夜の良さげな雰囲気は何処へやら…そういえば彩華は小さい頃から酷く寝相が悪かった事を雅は思い出した。


,
の最初へ
 5
 7
の最後へ

SNSでこの小説を紹介

ツンデレの他のリレー小説

こちらから小説を探す