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南の島のお姫様
官能リレー小説 - ツンデレ

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南の島のお姫様 2

正吾はとりあえず二人を居間で待たせ、学校に休みの連絡を入れると、衣装棚から父親のTシャツと母親のパンツを持って来た。
「とりあえずコレを来てくれ。話はそれからだ」
「なぜこんな窮屈な物を身に着けねばならんのだ?体中がムズムズするぞ。特に乳首と股間が擦れて変な気分になってくる…」
「いいから早く着ろ!さっきから収まんなくて、どうしようもないんだから!!」
「収まらない?収まらないとは何が収まらないのだ?」
「な…何でもない…!!」
正吾はとっさに股間を隠して座り込む。
「そ…それよりも、約束を果たしに来たとか言ってたな。一体どういう事なのか俺にはサッパリ分からないんだが…」
「それは私から説明させていただきます。あ…申し遅れましたが、私はリリアーナ姫様の召使いのシアと申します…」
シアの話はこうだ。
ある日、パラジア王国の宮廷魔術師(乱視ぎみ)が『月が二重に見える。凶事の前触れだ。だが北から来た勇者がこの危機を救うだろう』と予言したが誰も信じなかった。
数日後、王様がお忍びで街を視察していると無人の自動車が暴走し、王様めがけて走ってきた。
王様はとっさの事態に足がすくみ、動けなかった。彼は人生の終わりを覚悟した。だが次の瞬間、彼の体は突如現れた一人の男によって突き飛ばされ、自動車の進路上から除けられた。
男は日本から調査に来ていた久留米大吾という民俗学者だった。
「…王様は大変お喜びになり、ダイゴ様にご自分の愛娘をお嫁にあげようと申しました」
「…で、親父は何て?」
「ダイゴ様は『自分には既に最愛の妻があるから、恋愛に奥手で彼女いない暦=年齢の童貞の息子にやってください』と申されたのです」
「…という訳で私達はショーゴの嫁になるためにやって来てやったのだ!感謝せい!」
「あのクソオヤジ、余計な事を…!!」
正吾が大吾に悪態ついていると電話が鳴った。
「はい、久留米ですが…」
『あ、正吾か?父さんだ』
「テメェ!何が彼女いない暦=年齢だよ!?確かにその通りだけど…でも俺だって出会いさえあればなぁ…」
『何だ、もう聞いたのか。たぶん今日あたり、そっちに着くだろうと思ってな。どうだ、お姫様は?可愛いだろう。お前なんかには勿体無い美少女だぞ。
召使いのシアさんも綺麗だし、しかも二人ともボインボインの爆乳巨乳…羨ましいぞ!この!色男!!』
「ハァ…用が無いなら切るぞ」
『おいおい、つれない事言うなよ。久しぶりの親子の会話じゃないか。でも本当にラッキーだったなぁ…お礼もいっぱい貰えたし、ちょっと車のサイドブレーキかけ忘れたのが、まさかこんな事になるなんて…』ガチャン!
正吾は受話器を置いた。
「…今のは聞かなかった事にしよう」
「どうしたショーゴ?誰からだ?」
「気にするな。ただのセールスだ」

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