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学級委員長
官能リレー小説 - ツンデレ

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学級委員長 4

「ただいま。」
瑠璃は帰宅するなり部屋に入り、
「はぁ〜…なんで私素直になれないんだろ…?」
制服のままベッドに身を横たえた。
「隼人君…瀬戸さんと付き合ってるの…?私じゃダメかな……?」
瑠璃は天井を見上げ呟く。
「……ダメよね…。私可愛げ、無いもんね……。瀬戸さんみたいに私も隼人君と話したいなぁ…」
と独り言を呟いていると
ピロリローン
携帯が鳴った。
「メール?あ、電話だ。」
瑠璃は携帯を開いた。
「あ、隼人君ね。はい、何かしら?」
「あの…さっきは失礼なこと言ったから…ちゃんと謝ってなかったし……」
(チャンス到来。)
瑠璃は心の中でガッツポーズをし、一計を案じた。
「隼人君、本当に悪かったと思って電話したの?」
「……うん…。こういうことは…委員長に任せればよかったなって……」
「じゃあ電話越しじゃなくて直接謝ってほしいんだけど?」
「直接?でも早く謝りたいし……明日の朝の教室だと……」
「見られるのが嫌なのね?」
「うん……あ、委員長がどうしてもそうしろって言うなら……でも…出来れば……」
「そう。分ったわ。じゃあこれから私の言う通りにしなさい。」
「言う通りに?」
「もちろん拒否権はなし。」
「な…何を…させられるの…かな?」
隼人は不安そうに聞き返した。
「簡単なことよ。私の家まで来なさい。」
「家に?」
「そう、そこで直接謝ってほしいの。」
「う……うん。」
瑠璃はティーセットを用意した。

ピンポーン
「はい。あ、来たわね。」
隼人の来訪に瑠璃は内心喜びながらも、無愛想に応えた。
「上がりなさい。」
「お、お邪魔します……」
隼人は瑠璃の態度に不安を感じ、おどおどして瑠璃の部屋に上がった。
「何ビクビクしてるのよ!」
「あ……その…」
「謝りに来たんだったわよね。」
「え…あ…。さ、さっきは失礼な事…言って…ごめんなさい…」
「……」
瑠璃は無言だった。隼人の従順な姿に感激してしまったのだ。
「あ…あの…委員長?」
「え?ああ…まだ完全に許したわけじゃないからね!」
「…はい…」
「で、でもまあ…せっかくだから…ちょっと休ませてあげても好いわよ……?」
「あ…ありがとう。」
「べ、別に…アンタなんか……」
「…え?…なに?」
「煩いわね!座ってなさい!!」

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