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学級委員長
官能リレー小説 - ツンデレ

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学級委員長 3

「学級会ね。じゃあその方向で調整しましょう。」
会長の麗華がそう言い大勢は決まった。

翌日
「委員長。明日のホームルームで昨日の話を議題に出したいんだけど?」
隼人は瑠璃に話しかけた。
「はぁ?なんでアンタがそんな事言い出だすの?」
「え?だってこれでも一応……」
隼人が『合唱祭運営委員長だ』と言う前に瑠璃が
「クラス委員長は私よ!」
と言い、隼人の言葉を遮った。
「そうだけど……話し合ったほうが良いと思ったんだけど…」
「でも決定権は私よ。」
「それは分ってるつもり……」
「分ってるなら放っといて頂戴!」
「…うん…」
「何よその返事は!?」
「は、はいっ!」
瑠璃は隼人と話すきっかけになると思ったが、却って隼人を突き放してしまった。
「隼人……そんなに落ち込まないで大丈夫よ。」
優衣は隼人を励ました。
「でも……」
「南雲さんならやってくれるわ。」
優衣は瑠璃の事を「委員長」では無く「南雲さん」と呼ぶ。これは優衣にしてみれば精一杯の敬意だが、瑠璃にとっては違和感がある。
「瀬戸さん?」
「はいっ!」
優衣は弾かれたように返事をした。
「……あ、ええと…なんでもないわ。」
「…はい…」
瑠璃は一瞬呼び方について一言言おうとしたが、止めてしまった。人の呼称は簡単に変わるものではないと思ったのだ。
「じゃあ南雲さん、お先に。隼人帰るわよ。」
「うん。じゃあ委員長、お先です。」
「ええ。お疲れ様……」
ガラガラガラ、バタン
「はぁ……」
瑠璃は二人を見送り、一人残った教室で深い溜息をついた。
「隼人君……」
そこへ
「あれ?瑠璃、まだ残ってたの?」
クラスのアイドル神楽坂真衣がやってきた。真衣はクラスで唯一ファーストネームの「瑠璃」という呼称を使う。瑠璃と真衣は昔からの親友なのだ。
「え…ええ。」
「クラス委員長って大変ね。もう帰れるの?」
「やることは終わったわ。」
「じゃあ久しぶりに一緒に帰ろ?」
真衣は瑠璃の手を引いた。
「ええ…そうね。」
「どしたの?元気ないわよ。」
「ううん大丈夫よ。」
「そう?じゃあ帰りにパフェでも食べてこ?」
「買い食いは校則違反よ。」
「もうっ、瑠璃らしいわね。」
真衣は苦笑を浮かべた。

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