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闇クラブ
官能リレー小説 - スポーツ

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闇クラブ 8

「これでよおおお。師範代クラスの強さなんですかああ。?弱いですよねえええ。」
彼女の手には鎖鎌が握られている。
使い方次第でいろんな応用ができる武器だ。
鎌、鎖分銅のどちらでも絡め手として使えれば、リーチ範囲も操作できる。
彼女の使い方はさらに絶妙だった。
師範を取られた門人が複数で躍りかかった。もはや殿方の集団もこのまま引き下がれないのだろう。
いかにも男尊女卑が服をきているようなやつらで、敬意のかけらもない連中だ。
彼女は鎖で受け流した。捕縛術などで使われる縄術の応用だ。
そのあと相手の力を利用して押し倒し、後ろから襲い掛かる敵には体裁きでかわした。下敷きにしている男の背中を男の木刀が殴打した。そのあと、その敵の木刀を鎌でからめとり、分銅を握った手で寸鉄のように相手の急所に打ち込んだ。うまい。鎖鎌本来の技だけでない。縄術、暗器、拳法、柔術を使い分けて応用できている。
なぜ、こんなに強いのに・・・
「いいねえ。彼女強いよぞくぞくするねえ。」
タマちゃんが答えた。
目には殺気がこもっている。憎しみとかそういう次元の殺気ではない。
闘争における純粋な殺気だ。
こういった殺気を持つものには駆け引きとか、善悪、生死の倫理観といった人の心の入り込む隙間はない。
一種のスポーツになってしまった武術にはこの心境は不可能だ。
いわばルールのない路上、戦場の心理といっていい。
「さあ。いこうかみーちゃん。あの子が私たちを待っているよ。」
私はこのときはじめてタマちゃんを恐ろしいと感じた



学校の中でも、やや離れたところに武館があった。
建物自体は簡素なものだが、しっかりとした和風建築で庭も和風庭園で統一されていた。
細長い廊下は弓道場だろう。ときどきタンという子気味よい音が響いている。
いずれもしっかりとした、建築技術をもった職人が作り上げたものだった。
武術を本当に志すものであったら、喜ばしいことだ。
しかし、ここも資産家やある程度の権力者が自分たちの欲望を吐き出す場所として作り上げられていると思うと怒りがこみあげてくる


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