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下克上
官能リレー小説 - スポーツ

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下克上 3

自分がその男よりオスとして遥かに優れているとはいえ、孝太郎の心中はスッキリしない。
澪からも凛からもたくさんの女の子とセックスしたらいいと勧められ、実際そうしてきた。
それは自分1人ではとても孝太郎の精力を受け止められない、という事情もあるのだが…

「コーくんがプロ入りしたらいっぱい女の子にモテるから」
「いやだからそれは無理…もう終わってるでしょ」

そんなやりとりを交わしながら孝太郎が凛と合体し、激しい行為に持ち込んでいく。

「んあっ!!!」

孝太郎と凛が一つになった瞬間、凛がビクン、とベッドの上で身体を仰け反らせる。

「コーくんのおち〇ぽ、いいよぉ…」
「凛姉ッ…」
孝太郎はズン、と力強いストロークで凛をガンガン犯していく。
欲望任せの激しいピストンが、凛のお気に入りなのだ。

「はあっ、あっ、ああっ、好きっ、これすきぃぃっ!!!!」
「凛姉っ、凛姉ッ、俺も好きだっ!!!」

汗が飛び散り、互いに愛を叫びながら、激しく腰を動かしあう。
時間も、ドラフトの結果も、2人はすっかり忘れ、性の営みに没頭し続けた。

「あぁんっ、イクぅ、イクぅ、イッチャうぅぅ!!!!」
「凛姉ッ、俺もイクよ!」
「あぁああぁんっ!!!コーくん、ナカに出してっ!!!!」
「もちろん!……うっ、イクぅ…!!!」

絶頂に達し、力尽きる。
そのまま夜になり、やがて明けて朝になる、はずだった――――。



―――気づけば窓の外はすっかり真っ暗になっていた。
先に目を覚ました孝太郎は身体を起こし、まだ幸せそうに眠っている凛と、辺りを交互に見回す。

「真っ暗だな。そんなに俺たち―」


そこに。

「兄ぃ、いるんでしょー?返事して―」
「ホントなのかなぁ…凛ちゃん、もし孝太郎くんがいたら解放してあげてよ…」

暗闇の先の扉の外から聞こえる2人の女性の声。
孝太郎にとっても凛にとっても聞き馴染みのある2人の声。
孝太郎の3歳下の妹・絵美里と、孝太郎のクラスの担任教師で凛の親友である近藤亜沙美。

「絵美里!?亜沙美先生!?」
「あ、やっぱりいたー。兄ぃ、早く帰るよ!」
「孝太郎くん、家に帰ったら制服に着替えて学校まで来てね?」
「な、なんで!?もう外真っ暗だけど!?」


「福岡ホーネッツが、孝太郎くんを育成ドラフト8位で指名したのよ」


「指名!?まさか、俺が…?」

通常の支配下枠のドラフトの後行われる育成選手を指名するドラフト。
プロ野球12球団のうち10球団が参加し、福岡ホーネッツは8人の育成選手を指名した。ホーネッツの指名した選手数は最多であり、孝太郎は今年のドラフトで一番最後に指名された選手になったのだ。

「マジか…」

孝太郎の表情は一気に明るくなった。

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