女子スイマーのミラクルバイト 7
それぞれが好みの水着を選ぼうとする、が由梨は少し考えて、皆に言う。
「せっかくだからチームで揃った水着にしたいよね」
「ああ、そうだよね」
賛成したのはちなみ。
「そういう希望の声も多いので、申し出てくだされば用意しますよ」
スタッフが彼女たちの声に反応して言う。
「ありがとうございます」
「でも…このビキニ、なんか布の面積が小さいような」
「競泳水着みたいな奴もあるけど、なんか変なとこに穴が開いてる!?」
セクシーなデザインの水着ばかりでみんな面くらっていたが、布の面積が小さいスポーツタイプのようなビキニでそろいのデザインのものを使うことにした。上は普通のスポーツタイプより細長く乳首がやっと隠れる程度で、下はボックスタイプでも極端に小さくヒップの割れ目が見えるくらいだ。
「ポロリしないかな」
「気にしない方がいいんじゃない」
それぞれつぶやきながら水着に着替える。8人はプールに向かうとウォーミングアップに入る。プールは25m×8コースの広さで大学の半分の大きさだ。
「あーっ、透けてる!」
試しにプールに入ったみゆが、水着がみるみるうちに透けてくるのに気付いた。
「えっ、何、やだ、やだ!」
水から急ぎ上がり、両手で胸を抑えるみゆ。しかしその水着は、その下のサポーターも含め容赦なく全身透明になっていった。
みゆが騒ぎ始める前にすでに春香、由梨、恵梨香はすでに下半身の水着の一部を水につけてしまっていた。
「えっ、ナニよそれ」
「どういう素材してんの…うわ」
水につけた部分は透けて透明になる。
由梨の股の部分の、無毛の三角地帯も透けてはっきりと見えてしまう。
「こ、これは、交換が必要よっ!?」
「………交換しても変わらなさそうだけどね」
様子見していた美夏が言う。
みゆは全裸と変わらない姿で、入ってきた入り口に小走りで向かい、扉を開けようとする。しかし、引っ張っても押しても開かない。
「あかない、あかなーい!」
「みゆちゃん、あんまり動き回らない方がいいよ。なるべく、隠せるところは隠して。たぶん動画撮られてる」