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女子スイマーのミラクルバイト
官能リレー小説 - スポーツ

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女子スイマーのミラクルバイト 1

東京の下町にあるいくつかの区が共同で設立した公立墨東(ぼくとう)女子大学。近隣高校の水泳部に所属するレギュラークラスの選手は当たり前のようにここに進学して、当たり前のように水泳部に入部していた。インカレで毎年何人も入賞者を出し、団体戦では全国ベスト8の常連になっていた。
しかし、ここ数年は私立大学が軒並み女子選手の強化に乗り出したため有望な選手は設備の整った私立へとこぞって行ってしまい、下町の公立大学水泳部は風前の灯火。部員も強化費も減り、プールにいるのは泳ぐのがただ楽しいと思う女子大生8人だけである。
実際に顔を出すのは六人ほどで、経験者はさらにその半分な上に前向きな動機で入部したとは言えないのが大半であった。
ジム代わりやコスプレのために水着に慣れたりシェイプアップのためや推薦をもらう際にサークルでなく部活に入って頑張るという条件を律儀に守っているだけなど、おおよそ選手の実力と資質を備えた部員はいない。
女子なら誰でも入れて規則もなくておおよそ体育会系のノリは消滅していた。組織内の不和が拡大すると消滅もありうるとの戒めだけが支えているだけである。
恵まれているのは比較的裕福な家庭の子女が多く、学内でもロリ顔で巨乳の集まりという程度の評価しかなかった。
そんな彼女達にも人並みに性欲はある……が、競泳一筋故に異性とは縁が無い……あったとしても私立大学の"危機管理”で露骨にシャットアウトされるのがオチである。こうなるとどうなるか……男性ならロリになるが女性ならショタに走るのは当然である。最も同性愛に走るよりはマシかもしれない……根本的原因を追究されると結局は解決策を見出すとなると解決策を何処が責任を被るかになる。公立墨東女子大水泳部が存続しているのは一重に割が良いバイトがあるのと、私大水泳部が不祥事起こして五輪代表クラスの人材確保が不可能になった際の保険にもなるからである。
 辻元春香と小早川みゆは、今日もそのバイト…小中学生向けスイミングスクールのインストラクター…に向かった。
 「ねえ、あの子、今日も来るかな」
 「かわいかったよね」

 「せんせー、こんにちは!」
 「おっ、藤島くん、元気いいね」
 春香とみゆは、スクールの建屋に入ったら早速「その子」に会った。
「おーす!ねーちゃん達」
五分刈りの見るからにお調子者でがさつな少年が同時に二人の片乳を鷲掴みにする。
「今日もなんにも考えなしにセクハラね」
「お母さんはいい人で立派なのに、相変わらずあんたはバカ」
彼女たちは彼が泳げないから来ているのではなく、下町の大所帯で次男坊が元気すぎるので、有り余るエネルギーを発散させるために通わしていることを思い知っている。
一度は年上を舐めるなとばかりに長距離自由形で勝負したが、彼の底抜けの体力に惨敗し、面倒になって変な泳ぎ方やビート板での遊びを黙認して野放しにしていた。

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