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Driver's High!
官能リレー小説 - スポーツ

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Driver's High! 1

ヨーロッパのとあるサーキット―

モータースポーツ最高峰の舞台、F1を目指す若手ドライバーたちが凌ぎを削り競い合うレースが繰り広げられた。

「This race winner, Rob Hendrix!!」

激戦のレースを終え、表彰台の一番上に登壇する青年レーサー、ロブ・ヘンドリックス。

「悔しいけど今日はロブの日だったな」
「いや…マックスこそ、予選アタックができなかったのによく追い上げてきたな」
3位表彰台に上がったドライバー、マックス・ニールセンとお互いを称えあう。

ロブを称えるイギリス国歌が流れた後、上位3人のドライバーだけが味わえるご褒美―シャンパンファイトが繰り広げられる。
お互いのシャンパンを浴びせあうロブとマックス。
この2人は競い合う間柄ではあるが幼いころから同じサーキットで腕を磨いてきた親友同士。現在はイタリアの名門F1チームの育成組織に身を置いている同士でもある。


「ロブ、祝勝会という名のアレ、今日も用意してあっから」
「あ、またあるんだ…」



「あぁあああぁぁぁ〜〜〜〜んっ!!!!!!!!」
「くうっ、今日の子も最高だぜ!!!」
高級ホテルの一室で、マックスはブロンド美女を抱きかかえレース後の疲れなんてどこ吹く風、とばかりにハッスルする。
相手は今日のレースでグリッドガールを務めた中から、マックスが自分好みを選んで連れてきた。

「マックスは相変わらずだな…」
ロブは一人シャワールームに籠る。
親友とはいえ性格は対照的だった。ロブも女の子にはよくモテるのだが…

マックスは大富豪の父親を持ち、チームにスポンサーを持ち込みながら実力をつけてきた。
一方のロブはF1王者の父―ボビー・ハリソン―を持ち、英才教育を受けてきた。
ただしボビーと、ロブの母は離婚しロブは現在母の再婚相手のヘンドリックスの姓を名乗っている。

父ボビーは、マックスのような女遊びが派手な男だったと聞く。
性格は正反対だ、とよく言われるがロブ自身はそんな父のことは、決して嫌いではなかった。
ドライバーとしては非常に尊敬する。人としては…は、少し置いておこう。


「ああああーっ!!!んっ!あぁあああぁぁっ!!!!!」

ベッドルームの女の声がロブのいるシャワールームにまで響いて届く。
温かいお湯を浴びリラックスしたいが、そんな気にはなれない。
そこに―


「ねぇ、大丈夫?君は、したくないの?」
マックスが連れてきた別のグリッドガール―少し幼げな黒髪少女―が心配そうに奥の入り口から覗き込む。

「あ、ああ、別に…」
つれない反応を返すロブに、覗き込む彼女は首をかしげる。

「どうして?レースで勝ったのは君なのに。もっと胸張って女の子の一人や二人、抱いたって誰も文句は言わないわ」
「僕は、そんな気は…」
振り向く素振りすら見せず、ロブは答える。

「入っていい?」
と、言いながら彼女がシャワールームの中にやってくる。

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