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Rebuild〜女ふたりで世界を変えよ〜
官能リレー小説 - スポーツ

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Rebuild〜女ふたりで世界を変えよ〜 7


「そうか、カルロスがそんなことを」
ロイも当時を思い出すように短く言う。穏やかで、懐かしむような表情に、エマには見えた。

「あなたにとっての最後の1年を、ウルヴズの未来のためにもどうか力を貸してください」
「ああ、もちろんさ」
ロイが片手をキャロラインの前に差し出した。それを握り返すキャロライン。

『ウルヴズ、大ベテランの元主力と1年契約で合意』


「ロイさんはキャッチャーではなく、ファーストや代打での出番が主になる予定です」
「ああ、チームのためならどんな仕事でも全力でやるだけさ。若いキャッチャーもいるんだろう」
「ええ」

シーウルヴズは昨シーズン中盤から若手捕手2人をプラトーン(併用)の形で競わせるように起用していた。
ひとりは右打ちでディフェンス面で評価の高い25歳のアンドリュー・ネイラー。
もうひとりが左打ちでバッティングのいい23歳、トーマス・ロジャース。

この2人は性格も対照的である。

「かつての正捕手だったロイがチームに加わるのは大きなプラスだ。僕も彼からいろいろ学んで吸収したいと思う」
ネイラーはデービスの加入にそう語る。

一方のロジャースは
「今更ベテランを迎えて何になるというんだ?ともかく俺はアンドリューとの争いに勝つだけだ」


「彼(ロイ)の加入でチームにいい効果を与えてくれると信じてます」
「そうですね」

チームの方針が固まってきて、いよいよスプリングトレーニングを迎える。


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