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全裸競技会
官能リレー小説 - スポーツ

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全裸競技会 10

 そうして、次に恵理香の名前が呼ばれた。
 「「恵理香!恵理香!」」
 大きな声援が送られる。恵理香の大学のチームメイトや高校時代のチームメイト、恵理香が特に招待した親しい人などが皆そろって全裸で声援を送る。
 恵理香はゆっくりと中央に歩み、観客に向かって礼をした。

最初の種目はボール。猛と沙希が初めて見た練習でやったようなしなやかな演技を堂々と見せる。もちろん、180度開脚も簡単にやって見せる。猛と沙希はただただ見惚れている。猛の陰茎が勃起することも沙希の股間が湿ることもない。このあとロープ、リボン、フープと、恵理香は難易度の高い技に頼らずに完成度の高さで勝負する彼女らしい演技をやりきった。総合得点は断トツの首位。総合5位以内と日本人2位以内が確定し、世界大会の代表権を獲得した。恵理香は観客に満面の笑みを見せ手を振りながら退場した。
猛と沙希もチームメイトと一緒に恵理香へ拍手を送る。しかし、猛の心の中は揺らいでいる。高校の同級生である由香の代表入りがまだ決まらないからだ。もう1人日本代表の演技が残っているし、中国のエースも後に控えている。
 続く18番目の選手は韓国のエース キム ヨンヘ。猛も沙希も通常の大会の演技をテレビで見たことがあった。
 パンフレットによるとすでに全裸競技会出場は4回目のベテランなのだそうだ。
 ベテランらしい堂々とした登場。そして堂々とした演技を見せたのだが、得点は台湾のトップの選手にわずかにおよばず、代表5人のうちの1人を台湾選手がとることになった。

 そして、19番目の選手として、日本のベテラン、松澤利奈が登場する。
利奈は現在コーチを務める舞のライバルで常に世界大会の代表の座を争っていた。舞が引退した後も第一線で戦い続け、通常の競技会でも全裸競技会でも代表の常連となっている。今までなら普段通りの演技ができれば代表になれていただろうが、今回は高校生の鈴木由香が高得点を出しているのでこれまで以上の演技が求められる。チーム関係者が集まるエリアで舞は緊張した表情で利奈を見つめる。
当の利奈は落ち着いた表情で得意のリボンから演技を始める。ベテランらしく丸みのある体を活かした丁寧な演技を重ねる。ボール、フープ、ロープと大きな失敗なく演技を続けた。得点は由香を上回り、総合順位でも5位以内が確定し、前回に続いて恵理香とともに日本代表として世界大会に出場することが決まった。猛は由香の世界大会出場がなくなって残念な気持ちがあったが、利奈の演技のすばらしさに惜しみない拍手を送っていた。

 そしてこの大会のトリを飾る中国選手 陳捷が入ってくる。
 会場の大多数が、彼女が代表の一人になることを疑っていなかった。そのため消化試合的なところはあったが、彼女の見応えある演技は多くの人が楽しみにしていた。
 ベテランだが、年齢を感じさせない可愛らしさで彼女は入場してきた。

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