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全裸競技会
官能リレー小説 - スポーツ

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全裸競技会 9

沙希がパンフレットを指さしながら教える。
これから始まるのは個人総合。各国代表合計20人がクラブ、ボール、フープ、ロープの合計得点で順位を争う。上位5人(1か国から参加できるのは最大2人)が世界大会に出場できる。
個人総合最初の演技者、中国リーの1種目めはクラブ。リズミカルで高いジャンプを見せながら2本のクラブを巧みに操る。ジャンプや片足バランスで女性器がチラリと見えるが猛の陰茎がいきり立つことはない。猛は演技そのものの美しさを楽しんでいるようだ。
 沙希は改めて周りを見た。この大会では男子新体操は含まれておらず選手はみな女子。観客やスタッフでも男性はほとんどいなかった。

 リーはそのあとのボール、フープ、ロープも難なくこなしていき、大きく礼をして退場する。
 採点。
 四人の審判員は札を上げる。
種目ごとの点数が次々と出される。リーは中国代表でも5番手の選手なので自己ベストの得点でも代表権獲得には難しい。でも、自己ベストを出せたことにリーは満足したか笑顔を見せた。

2番目は韓国代表のイ・ユナ。初の全裸競技参加で緊張しているのか表情がこわばっている。最初の種目はリボン。新体操の選手にしては珍しいEカップバストをリズミカルに揺らし、リボンもリズミカルに操る。1種目終わって安堵したか、2種目めのロープでは女性器丸見えになるバランス技や開脚技を審判員が見えるところでわざわざ見せるまでになった。イ・ユナの演技を見ているうちに沙希の股間が湿ってきた。K-POPアイドルにいそうな美形のアスリートが全裸で、しかも女性器を全開にして美しい演技をしている。恵理香や恵の動きを見ている時と違う興奮が襲っていた。

台湾代表の演技を挟んで、4番目に登場したのが日本代表の鈴木由香。由香は猛の高校の同級生だが、猛は由香がこの大会に参加することを知らなかった。もちろん、猛は由香の裸を見たこともない。
「鈴木の裸ってこんなきれいなんだ…」
身近な由香の見たことない裸を見てただただ驚き、股間も久々に勃起してる。
 沙希は猛の勃起をちらりと見て、一瞬頭の中に、その陰茎が自分の中に入っていたときのことを思い出して赤面した。沙希は顔をそむけ、見なかったことにして頭の中からそのイメージを追い払った。
 猛は“今度学校で鈴木に会ったらどんな顔をしたらいいんだろう”と思った。さらに、由香がこちらを向いたとき一瞬目があったような気さえした。そうだとすると、勃起している裸の姿を見られたのではないか、と猛は思ってしまった。
猛が来ていることを知らない由香は初の全裸であるのを感じさせない堂々とした演技をみせた。全ての種目を終えて得点が発表される。前の4人を大きく引き離してトップに立つ。点数を聴いた猛は手で勃起している股間を隠しているのを忘れ拍手を送った。退場する由香は客席にいる猛に気づき笑顔で手を振って見せる。猛は顔を赤らめながらも手を振り返した。沙希は横目で猛の姿を見ながらクスッと笑っている。沙希は由香の演技を見て、全裸で戦うことは恥ずかしいことじゃないと確信できたような気がした。

5人が演技するたびに休憩を挟むローテーションで競技は進められる。日本勢と中国勢で上位は占められ、興味は代表2枠を誰が獲得するかに移っていた。日本は最初に演技した鈴木由香の点数を上回る選手が現れず、16番目の選手の結果で由香が日本代表の1枠目を獲得できるところまできていた。

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