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全裸競技会
官能リレー小説 - スポーツ

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全裸競技会 11

最初の演技はロープ。新体操の選手としては規格外といえる170pの長身を生かした大きくしなやかな演技を見せる。他の選手より高く放り上げ大きな動きをしながら掴む様子も見事。無駄のない丁寧な動きで観客を魅了する。フープ、ボール、リボンでも彼女らしいダイナミックで柔らかな演技をみせた。しかし、総合得点は恵理香に及ばず2位になった。点数を聞いた舞と利奈は耳を疑った。二人が日本の中心選手だったころは陳になかなか勝てないでいたのに、恵理香が見事に乗り越えてしまったことに喜びも驚きも混じるような気持でいた。
 それでも一番驚いたのは恵理香本人だった。周りからの「おめでとう」「おめでとう」の嵐にただ口を抑えて立ち尽くすだけだった。恵理香は、入賞するくらいの手応えはあった。しかし、陳にまで勝ってしまうとは…
 猛と沙希もおめでとうございますと一声かけようと恵理香に近づいた。
「恵理香さんすごいですね!」
「おめでとうございます!」
興奮気味に声をかける猛と沙希に恵理香は笑顔を見せる。
「ありがとう」
しかし、恵理香の表情はすぐに引き締まる。
「自分の力を出し切れたからこそ想像以上の結果は出せるの。あなたたちにもできるはずだから、次の大会に出るときは頑張ってね」
猛と沙希は一瞬驚いたが励まされたことをうれしく感じていた。

しばらく時間がたち、次の大会への準備が本格に動き出した。猛と沙希は恵に勧められた水泳にエントリーする。
猛と沙希は時間があれば練習施設のプールに通いひたすら泳ぎ続ける。泳ぐ本数は日に日に増え、タイムも水泳専門の選手に引けを取らないくらいになった。
猛と沙希は競泳プールで練習しているが、もう1つのプールでは猛と同じ高校の鈴木由香がアーティスティックスイミングの練習をしている。
 猛は由香となるべく顔を会わせないようにした。男子水泳はもし勃起すると水の抵抗が強まるのでタイムにかなり影響してしまう。猛は沙希はじめ女子水泳のメンバーを見てももう勃起することはなかったが、高校のクラスでの制服姿の方を見慣れている由香はまた別だった。

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