PiPi's World 投稿小説

全裸競技会
官能リレー小説 - スポーツ

の最初へ
 4
 6
の最後へ

全裸競技会 6

「ええ。そうね」
「全裸でもって、その…思いっきり足を開いて、その……」
猛は恵理香に尋ねようとするが、口籠ってしまう。そして、恵理香のツルヅルの股間に思わず視線が行ってしまった。
恵理香も自身の股間に猛の視線を感じたが、全く動じる様子は見せなかった。
「開脚どころか、最初は多くの人達の前で全裸になること自体、凄く恥ずかしかったわ。だけど、特訓を積んで、全裸でもしっかりと演技できるようになったの」
恵理香は猛に話した。猛や沙希と互いに全裸で向き合っていても、恵理香は平然としていた。

「これから私の演技を披露するから、よく見ていなさい」
恵理香はそう言うと、全裸新体操で唯一身に付けることを許されるハーフシューズを履いた。そして、ボールを持って13メートル四方のマットの前に立った。

ボールを抱えながら、胸を張ってマットの真ん中に立つ全裸の恵理香。すぐにボールを高く投げ上げるが、恵理香は落下してきたボールをしっかりと手に取る。
しなやかに曲線を描く恵理香の裸体を這うように動くボール。その姿はボールを手足の如く自在に操っている様であった。
何度も繰り返される、下へ、そして上への180度の開脚。
 そうして、ボールが膝の後ろに収まり、恵理香はマットの上に座り、演技を終えた。

このように、レオタードを身にまとっている時と何ら変わらず、恵理香は華麗な演技をしっかりと披露した。その姿は、全く臆することなく、堂々としていた。

 恵理香はそのまま堂々とした様子で観客の元に戻ってきた。
 「どうだった?」
 「素晴らしかったです!」
 沙希がすかさず言った。
 「はい、本当に、素晴らしかったです。さっき、気になっていたことが、恥ずかしいです」
 猛はすっかり平静を取り戻していた。最初の上向きの開脚は、ちょっとだけ凝視してしまっていた。しかし、それは、何でもなかった。ただ、美しかった。そのあとは、猛はただ、恵理香の美しい躍動というだけの眼で恵理香の演技を見ていた。
 「すみません…」
 「いいのよ。最初は誰だって戸惑うんだから」
 恵理香は一瞬間をおいて言った。

 「明日、ここで、四か国の、全裸新体操世界大会の予選があるの。よかったら見に来て」
「いいんですか?」
「ええ!是非見に来てちょうだい」
「はい!是非見に来ます」
恵理香の誘いに、猛は喜んでオーケーした。
「恵理香さん達の素晴らしい演技、しっかりと見させてもらいます」
沙希も満面の笑顔で言った。

恵理香「私、あなた達のことが気に入ったわ。是非お友達になりましょう!」
猛「はい!喜んで…」
沙希「恵理香さんからそんなこと言ってもらえるなんて光栄です!」
憧れの恵理香から、友達になろうと言われ、猛も沙希も感激だった。

3人が話をしている傍へコーチの高宮舞が近寄って来た。彼女も全裸である。
舞もかつては日本の新体操界を代表する名プレイヤーだったが、3年前に現役を引退し、現在は後進の指導に努めていた。
「私、みんなに言ってるの。…全裸であることを恥ずかしいなんて思っちゃ駄目、全裸を見られることを誇りに思うようになりなさいって…」
舞は猛と沙希の前で言った。
舞の言ったことは猛と沙希の心に強く響いた。それは新体操に限らず、全裸競技全てに通じることであった。

 今日のすべての競技が終わったことを示す放送が流れた。明日以降も日程がある大多数の人は宿舎に移動する。この会場もそうだが、宿舎も全裸競技会関係者以外立入禁止にしてあり、盗撮などを防いでいる。

 そのため、宿舎でも全裸で過ごす選手もいる。

SNSでこの小説を紹介

スポーツの他のリレー小説

こちらから小説を探す