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全裸競技会
官能リレー小説 - スポーツ

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全裸競技会 16

「村本さんのことは従姉の恵理香姉さんから聞いています」
「えっ!?」
「全裸新体操の浜本恵理香は僕の従姉なんです」
「そうか!」
良太が恵理香の従弟と聞かされ、猛は驚く。

「実は僕、恵理香姉さんに憧れて全裸競技会に挑戦することにしたんです」
良太は、小さい頃から恵理香に思いを寄せていて、恵理香と互いに全裸で向き合いたくて、一緒に全裸競技会を始めたと猛に話した。

「恵理香さんも初めは全裸になること自体恥ずかしかったらしいけど今は堂々と全裸で演技している。全裸競技で困ったことあったら恵理香さんも力になると思うよ」
猛はこう伝えると良太はうなずいた。

プールでは予選の種目が一通り終わって準決勝に入る。準決勝は2組行われ、タイムの上位8人が決勝に進む。まずは沙希が100m背泳ぎの準決勝に臨む。沙希が泳ぐのは1組目。由紀とは別になるが決して楽になるわけではない。今度は全裸競技初参加ではあるものの直近に行われたインターハイで1年生ながら背泳ぎと個人メドレーの4種目を制覇した保科友理奈と一緒に泳ぐことになった。全裸初挑戦となった予選は堂々とした泳ぎで全体の3番目のタイムを出してきた。同学年の沙希としては絶対負けるわけにはいかないと予選とは違う気合が入っている。
友理奈は身長は170pあるが、いわゆるツルペタ体型でバストはBカップしかないしヒップも小さい。しかし、手足の長さを活かしたキックとストロークでスピードを生み出している。沙希は全裸競泳の背泳ぎに磨きをかけるためにとバストアップにも努力しているという自負があるからツルペタ体型の友理奈には嫌悪感を抱いている。だからこそ負けられないという思いがある。一方、友理奈は沙希にも他の選手にも特別な意識を持っておらず、平常心を保っている。自分の胸が小さいことも気にしていない。

沙希は4レーン、友理奈は5レーンから飛び出す。15m潜水して先に浮かび上がったのは沙希の程よく大きく育ったDカップ、ほどなく友理奈のBカップが続く。他の12の乳房も続々と浮かび上がる。沙希と同じDカップもあればEカップ、Fカップもある。友理奈のBカップはその中で小ささが目立つ。
50mのターンで友理奈がリードした。しかし沙希もついていっている。陸上で鍛えた脚を最大限生かしたパワフルなキックで追い上げる。友理奈の手足の長さを活かした泳ぎも衰えていない。残り5mで沙希がリードを奪い、そのまま押し切った。
「やったーっ!」
沙希は喜び露にガッツポーズをしながら水面をたたく。同学年でトップスイマーとして注目を集めた友理奈に勝ったことが優勝した以上にうれしかった。猛は予選以上の泳ぎを見せた沙希に驚いた。猛ばかりではない。沙希にアドバイスを送り続けた恵も想像以上の成長に驚いている。
2組目は由紀が1着でタイムもトップ。沙希は2番目のタイムで決勝に進むことになった。
 猛はその準決勝組の女子とちょっとだけすれ違うタイミングがあった。
 「沙希さん、決勝進出おめでとう」
 それだけ言うことができた。沙希はにっこり笑った。
 猛はここで勃起することはなかった。

 ゆっくり話せなかったのは、猛自身の平泳ぎ準決勝が迫っていたので。

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