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淫魔の学び舎
官能リレー小説 - ハーレム

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淫魔の学び舎 7


「「「「「りょりょりょ、寮長っ!?」」」」
「何やってんの、アンタたち!
 抜け駆け禁止、ごはんは大空クンの許可をもらってって書いてあるでしょう!?
 やっていいことと悪いことの区別もつけられないのっ!?」
「そうよそうよ!」
「運よく順番が1番になったからって、調子に乗ってんじゃないわよっ!」

寮長の言葉に周囲の生徒たちがそうだそうだと同調して騒ぎ立てる。
怒りと羨望の標的となった生徒たちはたまらない。
許しを請うこともできずにブルブルと八雲にしがみついている。
そんな中、1人の女性が怒れる女たちを掻き分けて抜け駆けした生徒たちの前にやってきた。
長い黒髪を後ろで束ねた妙齢の女性だ。
これも淫魔のなせる業なのか、トレーナーにジーンズ、エプロンと色気の欠片もない格好のはずなのに、妙に色っぽい。

「りょっ!?りょりょりょ、寮母・・・さんっ!?」
「まったく・・・なんで毎年毎年このテの騒動が絶えないのかね・・・。
 昨夜、あれだけ注意しておいただろう?
 今朝は遅刻を覚悟しておくんだね」
「「「「いっ、いやあああぁぁぁっ!?」」」」

悲鳴もむなしく、抜け駆けした彼女たちはその報いを受けるべく、八雲から引き剥がされていずこかへと連行される。
泣き叫びながらも連れて行かれるその姿は、まるで屠殺場に連れて行かれる家畜のようであった。

「・・・よし。朝ごはん担当を残して、後は部屋に戻りな」
「ええっ!?そ、そんなぁ!?」
「自分を売り込みたい気持ちはわかるけどね。
 気持ちがはやるとろくなことにならないよ?
 それとも何かい?さっきの連中と同じようになりたいのかい?」

その一言が決定打となった。
ギャラリーたちは寮長と呼ばれた生徒他、数人の生徒に促されてその場を後にした。
残ったのは寮母と呼ばれた女性と、国分由貴たち八雲の朝食担当の生徒数人だけであった。

「驚かせて悪かったね、大空クン。
 まったく最近のガキどもは我慢を知らないから困る」
「こよりさんと比べられても・・・」

ボソッとこぼしたつぶやきに、こよりと呼ばれた寮母はひとにらみで黙らせる。
脱線もそこそこに終わらせたところで、寮母のこよりは咳払いを1つして本題に戻る。

「さて大空クン。昨日の今日でいろいろ混乱しているだろうけど、落ち着いて聞いてくれ。
 昨日理事長から説明のあったとおり、アタシたちは人間じゃない。
 淫魔って男を食い物にして生きている、ケチな魔物さ」
「!?」

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