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異世界でハーレム生活希望します
官能リレー小説 - ハーレム

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異世界でハーレム生活希望します 73

「世界を創る?」
俺は女神が創世した不完全な天界に出現したあと、女神に気に入られて夫婦になった創世の時代の記憶から、カロリーナに話した。
美しい空、緑あふれる大地、涼やかな風。
そこに女神が一人ぼっちで、何をしたらいいかわからないまま、ぼーっとのんびり素っ裸で丘の上で昼寝していた。
きれいだな、と覗きこんでいたら目をさました女神が激怒して、竜を召喚して襲わせたり、雷で撃たれたり、逃げ回っているあいだ、何回死ぬかと思ったか。
俺が力の使い方に慣れてきて、なついた竜に乗せてもらって遊んだり、雷を吸収する剣を作って、女神の暮らす神殿をのぞきに行ってみたら泉で入浴中だったから、落雷されたのを剣に電気をためて竜に乗って急いで逃げて、大木を斬り倒してみて遊んだりしていたわけだ。
すると、女神が暇だったのか、神殿から出て俺と遊ぶようになった。愛と豊穣の女神は童貞だった俺と毎日しまくっていた。お腹がすいたら天界の不老不死になる果物を食べて、したくなったら女神と疲れきるまでやって、女神と竜と俺しかいない世界に飽きてきて、天界とは別の世界に行きたいと願った。
「そして、俺は女神の力が作ったいろいろな世界をずっと旅して暮らしているってわけだ。わざと自分が覇王ってことを忘れて暮らしてみたり、同じような偽者がいたら何をするかを見てイライラして覇王の花嫁たちとやっつけてみたりした」
「千年前の覇王の大量虐殺は、覇王の偽者がやったことだったんですね」
「そうだ」
地下深くに俺と同じように天界から脱走した竜の命が大地震を起こしたり、肉体を作るためにその世界から魔力を奪って大地を砂漠化させたりもした。
竜は女神の命のかけらというよりも、かたまりで、元の女神の命と合体したいと女神の命を探して、世界を渡りあるいているから、竜の伝説はいろんな世界に伝わっている。
「カロリーナが賢者の杖の夢で体験したときの俺は、さすらう竜の命が実体化して世界を滅ぼして去る前に、竜の命をでかい魔力の結晶にすることに成功した。それを使って俺は魔法が使い放題だったわけだ。覇王の花嫁は女神の化身で、女神の命のかけらの力が他の人より集まっている花嫁がたまたまいて、竜の命の結晶化ができたんだけど」
「この世界にある魔力の結晶、賢者の石は、もしや……」
「カロリーナさんの言い方をまねすると、正解。あれは実体化する前の竜の命でもあるけど、女神の命が実体化したものでもあるんだ。だから、今の賢者の石をとりこんだ俺の姿は、水色の髪に水色の瞳で女神とおそろいなわけだ」
「私たち覇王の花嫁から賢者の石が生成できる?」
「千年前の覇王もどきはそれを実行して、賢者の石を食べまくって竜になりかかるところだったけど。俺の血からも賢者の石が生成する方法がある。もしも、みんなが死体になったら、俺の血で生成した賢者の石で蘇生させるよ。未来の俺から伝えてもらった魔法技術は大切に使わせてもらう」
「そんなことしたら、御主人様の命に影響があるのではありませんか。そうだったら、私は蘇生してもらいたくありません」
「もともと自分の命を分けて竜を作ったのは女神だから、それを女神の化身だからちょっぴり回収するだけの話だ」
「でも、御主人様が消滅するなんてことになったら」
「未来の世界に転生した俺は優秀な魔導師だった。血を分けても消滅しないようにする方法も、魔法陣に記録して、過去の世界にいる今の俺に伝えたんだから」
この世界の人間が消滅する原因、それは女神の命のかけら不足の世界だから。
「まだ竜が別の世界から女神の命をたどって来ていないかすでに去ったのか。千年前に覇王の偽者が竜になりかかったせいで、竜が存在しそびれたのか。災害をもたらすかもしれない竜の命も同じ女神の命だから、世界の均衡には必要なんだ」
ふたりの俺が、同時に同じ場所に存在できない。それと竜の存在も同じなのだろう。この世界の竜が千年前に俺が仲間の花嫁たちと討伐して消滅させたあれだったら、世界の女神の命不足は俺のせいってことかもしれない。

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