PiPi's World 投稿小説

異世界でハーレム生活希望します
官能リレー小説 - ハーレム

の最初へ
 61
 63
の最後へ

異世界でハーレム生活希望します 63

「そういえば、ゴーレム馬と荷馬車は三年おきに点検してもらわなくちゃいけないって言われてるんだけど、リゼットさんのお師匠さんは王都に来る予定あるかな?」
「連絡しておきますね。ライザさん、しばらく滞在しますか?」
「点検してもらってから旅に出るほうが安心だから、早めに来てもらえるとたすかる」
いつもなら、カロリーナが来るまでライザは教会に宿泊してもらうことになっているが、今は俺が教会に暮らしているので、ライザには街の宿屋に宿泊してもらうことになった。
寝室でいちゃいちゃしてる俺とリゼットの姿を、ライザに見せるわけにはいかない。
「宿泊費はわたしが払いますから」
「リゼットさんはあたしのお得意様だから、ふだん稼がせてもらってるし、宿泊費は自分で払うよ。一週間以内にお師匠さんが王都に来られないようなら、点検はまたの機会にするから」
「わかりました。本当にすいません」
リゼットが頭を下げると「気にしなくてもいいからね」とライザがサンドイッチっぽいものを頬ばった。
「この店のこれはうまいよ。リリアちゃんも食べてみて」
「いただきます……うん、これはおいしい」
「この店のお酒もおいしいんだけど、昼間は出してくれないからね。でも、リリアちゃんに飲ませてみたいな」
その日の仕事を終えて、教会への帰り道でリゼットと手をつないで歩いていると
「ライザさんって、どう思います?」
とリゼットが聞いてきた。
「うーん、気さくで元気な明るい人だと思うけど」
「悪い人じゃないんですけどね。もしかして、ご主人様、気づいてないんですか?」
「えっ、なに?」
「ご主人様、ライザさんに狙われてますよ」
「気のせいじゃない?」
「ライザさんは、好き嫌いがはっきりしてる人です」
ライザが王国騎士団に入隊しなかったのは、単純明快な理由がある。女騎士ファリエールのことが嫌いだから。
「ふだんのライザさんは、あんなに笑って話したりしません。ご主人様を食事に誘ったら来てくれたのがうれしかったんだと思います」
リゼットがやきもちを焼いてるのか?
「そうかなぁ」
「ゴーレム馬と馬車の点検も、教会に泊まればご主人様のそばにいられると思ったのかもしれません。宿屋に宿泊してもらう話をわたしがしなかったら、教会に泊まりに来ていたはずですし」
たしかに、リゼットが教会は俺が暮らしているので無理と言い切ってなければ、ライザは今夜から泊まりに来そう勢いだった。
ライザは教会ではなく宿屋に泊まることになって、残念だと思ってそうだと俺にもわかった。
「俺はてっきり、ライザさんはリゼットのことが好きなんだと思ってたんだけど」

SNSでこの小説を紹介

ハーレムの他のリレー小説

こちらから小説を探す