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異世界でハーレム生活希望します
官能リレー小説 - ハーレム

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異世界でハーレム生活希望します 2

「ちょっと待って、トイレは?」
「この部屋を出て、廊下のつきあたりにあります。では、いってきます」
「ああ、いってらっしゃい」
童顔でかわいらしい顔立ちなのに、勃起だの射精だのアニメ声で言われると違和感がすごい。
「あ、名前を聞くのを忘れた。まあ、いいか」
俺は一人になると小便を出してみることにした。朝勃ちみたいなものかもしれないと思ったからだ。
ゲームの世界なのに洋式便所でトイレットペーパーがあったのは驚いた。さすがにウォシュレットではなかったが。きれいに掃除してあるのには感心した。
この調子だと、たとえば飲み物の自販機もあるかもしれないと考えながらベッドに寝そべると、すぐに眠くなってきた。勃起はまだおさまっていなかったが、そのまま眠ってしまった。
「うわああっ!」
「失礼ですねぇ、まさか、なさったことがないか、男性のほうがお好きなのですか?」
俺が眠っている隙に、全裸になった女僧侶が、俺の勃起したものにキスしていた。
「そういうわけじゃないんだけど……って、名前も知らないうちにするのも、その、なんというか」
「わたし、名前をお伝えしてなかったですか?」
もしかして名前を聞いたのに、流れで聞き流して忘れたのかもしれないと思って、俺は少しあせった。
「わたしの名前はリゼットです」
「せ、聖職者がこんなやらしいことをいきなりしてもいいのか?」
俺はリゼットの小ぶりだが形の良い乳房やピンクの乳首をちらちらと見ながら、思いついたことをとにかく話しかけて手を止めさせようと試みた。
「……わたしではお気に召されないということですか?」
俺が上体を起こすと、リゼットは寝そべって華奢な背中をこちらにむけて黙ってしまった。
もしかして、怒っているのか?
なぜだ、なんか手を出さない俺のほうが悪いみたいなこの雰囲気は。
気まずくなって、俺がおそるおそるリゼットの肩にふれようとしたとき、リゼットが背中を俺に向けたまま小声で話し始めた。
「あの、わたしだって、初めてだからこわいんです。でも、あなたに儀式をしていただかなければ今より強くなれないんです」
儀式。なんのことかわからないので、俺はタイミングをつかみそこねてリゼットの話を黙って聞くことにした。
寝室に夕日がさしこんでいる。リゼットの華奢な背中をきれいだと思いながら。
「千年に一度、女神に祝福されし覇王が現れ、奇跡をもたらすと伝えられているんです。その選ばれし者と交わる儀式を行えば、奇跡の花嫁の力が与えられると……」
「その覇王っていうのが俺?」
「はい。間違いありません」
占星術で<覇王>である俺が現れる場所や日時を把握したリゼットは、出現場所が王城だとわかり、どうにか俺と逢う機会を狙っていたらしい。
<覇王>の俺をただ利用し、独占するため、王城に監禁するようならば、救出しなければとリゼットは考えていた。だが、俺が女騎士にあっさり処刑されてしまったのは予想外の出来事だった。
「さすが女神に祝福されし者ですね。一度は死体になったのに、蘇生の魔法が成功してちゃんと生き返ったのですから」
「はあ、そうですか」
ゲームではイベントの賞品か課金すればコンテニューできるアイテムがある。賢者の石というアイテムだ。
「リゼット、もしかして賢者の石を使ったのか?」
「博学なんですね、そうですよ」
蘇生の魔法に失敗した場合の話は、こわいので聞かないでおく。リゼットの話を聞いているうちに日が沈み部屋の中が暗くなった。
<覇王>なんてゲームには登場しなかったけどな、と俺も考え込んでいると、腹が鳴った。こんな状況でも腹が空くのに俺は苦笑いがこぼれた。
「あっ、すいません、お腹空きましたよね。お食事をご用意しますね」
リゼットはあわてて服を着て、素早く寝室から出て行った。
「俺の服は?」
うしろ姿声をかけたが聞こえてなかったようだ。
なんでよく知らない男とやってまで、力が欲しいのか。リゼットの言うところの力がなんなのかもよくわからない。
筋力アップでムキムキにでもなるのか?

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