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牧場物語
官能リレー小説 - ハーレム

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牧場物語 24

アスカが産まれたことは確かにこの牧場に明るい話題だったが、実際は牧場の赤字は増え続け。
美代が乳牛たちを手放したときに得たお金すら使わないと赤字が補填できない状況だった。
幸いにしてアスカが産まれた事によりシオンのミルクの出が良くなり多少の販売分が増えたが
焼け石に水で赤字が解消できるわけでもなく、あと1年もすれば倒産。
そんな絶望的な状況に牧場は追い込まつつあった。

しかし、半年後。
零夜が1歳の誕生日を向かえた日に届いた1通の手紙からこの牧場の状況は好転する。
それは美代が手放した乳牛を最も多く買い取った人物。白瀬稔(しらせみのる)からの手紙だった。
内容は
「あなたの牧場より引き取った乳牛のミルクの質が大変良く高く売れた。私の所にいる乳牛たちも同じような質のミルクにしたいのだがどうしてもうまくいかない。乳牛たちに聞いても良く判らない、恥を忍んで聞きたい。どうか方法を教えてくれないか?」
そんな美代が亡くなったを知らない内容だった。
シオンはその文章を読み。
(この人ならもしかして……)
と思い、美代の死と今のこの牧場の現状を綴った返事を白瀬に送った。
数日後、白瀬が一人の娘を連れてこの牧場にやって来る。
そして、シオンと話をしてこの牧場を立て直す費用とシオンのミルクを高値で売れるように自分の牧場の名義を一部貸してくれた。
「なに、君のような聡明な乳牛がいることそしてなによりこのミルクの美味さに僕は投資したいんだ。それに娘も零夜君が気に入ったみたいだしな」
そんなことを言って白瀬はこの牧場の3年分の運転資金をほぼ無利子で貸してくれた。
そして、それから2ヶ月後に二つ目の幸運が訪れる。
メイとユキの胸から相次いでミルクが出るようになったのだ。

年齢から言えばまだ3年ほどかかるはずなのに、搾乳で忙しいシオンの代わりに
シオンのおっぱいを欲しがる零夜とアスカのためにおっぱいを吸わせていたからなのか
二人の母性が極まったのかは判らないが彼女達のミルクはあまり良い食事をしていないにも
かかわらず、シオンのミルクの質と殆ど変わらない高品質のミルクが取れた。
これによりミルクファンティン牧場の財政は多少上向きになり
乳牛4人と一人の子供だけなら十分やって行けるレベルに達した。
そして、5年の歳月が経ち、零夜が6歳になった時またもや転機が訪れるのだが……

「ねぇ零夜聞いてる?零夜?」
「え?あ、ごめん。聞いてなかった」
「まったく。お疲れなのはわかるけど奥さんの話は聞いてよ」
「あ、ああごめん」
「まぁいいわ。今の所はミナの話だったし」
どうやら零夜は少し眠りつつ昔のこの牧場のことを思い出していたようだ。
「そうか、じゃあ続けてよ。ここからはきちんと聞くからさ」
そう言って零夜は話を続けるように促す。
「今後はどうするんです?ミナさんの母乳は全部奥様が取るとしてレミたちにはどうします?
まだお母さんのおっぱい欲しい年頃でしょ?」
とこの中で秘書役と言っていいメイが灯里にたずねる。
「それは身体検査した後で決めるわ。まぁいままでがいままでだし、問題ないとは思うんだけどね」
ミナの母乳には間違いなくイペルが含まれている。レミもラミも中毒症状やイベル依存の症状は全く出ていない。
彼女達2名は今ではディーナたち3人娘も手を余す暴れん坊だ。
全力で遊んで全力で食べて事切れるように眠る、そんな生活をしている。
イベルの効果なんて全く見えない。

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