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牧場物語
官能リレー小説 - ハーレム

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牧場物語 17

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「ということでもうすぐ奥様がやってきます」
メイは電話の事を昼食のために少し早めに3人の妊婦と一緒に来た零夜に告げた。
「え?早くない?」
「ご主人様のメールが嬉しかったらしいですよ。ミナさんのこと以外に何を書いたんです?」
「あ、いや。ミナのミルクの事でちょっとね」

「あの〜奥様って誰です?」
ミナは横に座っているユキに尋ねた。
「ご主人様の奥様ですよ」
「え?マスター奥様がいるんです??」
「ええ、ご主人様は成人した牧場主ですから奥様がいないわけないじゃないですか」
「え、あ、あ、そうですね」
ミナは乳牛法を思い出しそう思った。
乳牛法の中に牧場主は結婚してなければなければならない。
未成年者が牧場を継いだ場合は成人して1年以内に妻(旦那)をとらなければならない。
という法律がある。

これは単純に後継者不在で牧場が潰れて乳牛たちが路頭に迷うのを防ぐというのが表向きだが
裏の意味として牧場主が乳牛の美貌に狂い子を残すのを放棄し、乳牛たちのみ増えて人間が
減少するということを防ぐという部分もある。
「奥様かぁ……」
ミナはその言葉を発した後、うなだれるように頭を下げた。
「ミナさん?」
「え?あ、はぃ」
ユキはその様子のミナに声をかけた。
「えっとですね。奥様はミナさんがいま思い浮かべている人と360度じゃない、180度違う人ですから大丈夫ですよ」
「え?へ??」

ミナはユキの言葉がよく判らなかった。


ーーーと、その時・・・

「ん? 何だか、音が聞こえて来ませんか?」
この中で新入りのミナが残りの5人にそう言ってきた。
「音?・・・あぁ、もう来たのか。 相変わらずだな〜」
耳をすませ、彼女の言う音を聞き取った零夜は、苦笑しながらも何処か嬉しそうな様子で外に出た。ミナを除く四人も彼同様の様子を見せ彼に続き、ミナも慌てて外へと出ていった。

「はあ〜い♪ みんな久しぶり、元気してた?」
ミナが外に出て、最初に耳に入ったのは明るく陽気な女性の声、そして次に目に映ったのは、ワインレッドのショートヘアーにアメジストの様な瞳、若干幼さが見えかくれする小顔で背は零夜より頭一つ分小さく、その体つきは彼女ら乳牛と同じ良い勝負である。
「おかえり、灯里(あかり)」
零夜はそう言って女性に声をかける。
灯里と呼ばれた女性はニッコリと笑顔をして
「ただいま、零夜」
と答えた。
するとその後直ぐに2名の乳牛が灯里に抱きつく。
「おかえりなさいませ〜奥様〜」
トウカとチアキだ。
「わっとっとと、いい子にしてた?トウカ?チアキ?、零夜は大事にしてくれてる?ってそのお腹見れば判るか」
そう言いながら灯里はトウカとチアキのお腹をなでる。
「ええ、ご主人様は良くしてくれてます〜」
トウカが灯里に答える。
「ちょっと優しすぎるのがあれですけど」
チアキはそう答える。

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