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1対364は>?<?=?
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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1対364は>?<?=? 16

どこか嬉々とした武のいつも通りの姿に、クラスメイト達は胸を撫で下ろす。
内心、また何かとんでもない事をしでかさないかハラハラもしていたが。

その後もある意味ウィットに富むと言えなくもない武の発言が、教室を笑いに包んだ。


 昼休みになり、武は購買で買った焼きそばパンとパック牛乳で昼食を取っていた。
体育館に続く渡り廊下の影で1人腰掛け、武は焼きそばパンを頬張る。
空を見上げると、見慣れた変哲のない晴天。世界は何も変わっていない。

(身体は変わったけどな)

 ジューッと音を立て、武はパック牛乳を啜る。
例え世界は平和でも、武の下腹部の違和感は、訪れた変化を知らしめる。

「どうなんのかなぁ〜、俺……」

 青空に問い掛けても、誰も答えてはくれない。
武は、残りの焼きそばパンを飲み込むように口に詰め込むと、スクッと立ち上がった。

(保健室……行ってみっか)

 期待などハナッからしてはいないが、とりあえず何かをしてみたくなった。
受け入れる為か。
抗う為か。

「どっこまで続く〜ぬかるみぞ〜♪
三日二夜やり続け〜♪
もう役立たぬ〜ゴムかぶと〜♪」

 しかし鼻唄混じりに行く武の足取りは、悠々と、そして軽い。


保険の先生は女の先生。

とは言っても孫持ち50代だった。

先生は僕にインスタントコーヒーと茶菓子を出してくれた。

僕は特に不安事項は無いけど今後の為にと取りあえず朝からの出来事を話した。

「そっか、紫藤君はいい友達を持ったわね」

「でも、確定事項ではないけどその友達共のせいでこうなったんですよ」

そしてレイプされた…。

武の沈んだ表情を先生は見逃さなかった。

「そうね。紫藤君に比べたら私なんて幸せな方かな?」

先生の意味深な言葉に武は先生の顔を見た。

「先生が昔住んでたところは古い風習がいまだにあるところなんだ。
でね、初めての相手はそんな好きでもない人だったの。
でもその人は私のことに夢中だったの」

そしてその男性は夏の暑い日に風を入れるために開けていた窓から侵入して当時中学生だった先生をレイプした。

けど、それはその土地でいまだに生きている“夜這い”で、男性は咎められるどころか『男』と褒め称えられたらしい。

その後、男の説得と両家族の後押しで16歳で結婚した。

夜這い後に妊娠が発覚。けど、お腹が膨れ出したころに卒業。

その後出産してから公立高校に通い看護師資格と教員免許と取ったらしい。

初めはぎこちない夫婦生活だったけど今はそれなりに幸せに仲良く暮らしているらしい。

「でも、だからって棚井君と夫婦になれって言ってるわけじゃないからね。
人生、どんなふうになるかわからないってことよ」

武は夜這いという単語に反応してしまった勃起を隠すのに苦労しているが、先生はそんなのお見通しだが気付かないふりをして続けた。

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