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武と棚井は保健室に担ぎこまれて、保険の先生経由で
こうして武のフタナリ化は全学年に知れ渡ることになった。
棚井は取りあえず病院に送られ、武は別の病院で診察を受け、結果は不明と言われた。
翌日、武はいつも通り登校した。
この日の生徒の視線は武を憐れみ、腫れものに触れるように接してきた。
「よう、武。大丈夫か?」
「何が?」
武はクラスメイトの問いに感情のない声で答えた。
「いや、その。あのバカがさ…」
「別に棚井先輩だけじゃないだろ?俺が女になってほしいって、結局みんな考えていきつく先はあれだったんだろ?」
「いや、そんなんじゃ…!」
クラスメイトの言葉が詰まる。
そうだ。結局俺が女になってほしいと願った奴らは俺のマ○コにチ○ポを突っ込みたかっただけに過ぎない。
そしてそれを一番に実行に映せたのが棚井だっただけだと武は結論付けた。
「別に、俺達はそんなつもりだったんじゃないって!」
クラスメイトは向きになって反論したが、武の心に届く物ではなかった。
「好きにすればいいさ。ヤリたい人は言ってください。相手してあげますから」
武は疑心暗鬼を通り越し、開き直っていた。
そうだ。結局男って女のコーマンにチ○ポ突っ込めればそれで支配したつもりになれる。
棚井も俺を犯して動画を撮っただけで性奴隷に出来ると考えていたんだ。
どいつもこいつも考えてることは同じなんだろうと結論を結んだ。
武は自分自身への怒りが男への怒りへが生れ、怒りに潰れ始めていた。
「失礼するよ」
そこへ生徒会長が教室を訪れ、武の前に立った。
武は視線を向けるのを挨拶とした。
「紫藤君。昨日のことは生徒代表として謝罪させて欲しい。本当にすまないことをした」
そう言うと会長は頭を深々と下げた。
武は黙ったままでいると会長は続けた。
「それにしても君は強いんだね。あんなことがあったのに登校してくる。みんなも見習ってほしい」
「そしてみんな仲良く俺を犯せと。会長も俺を犯しに来たんですね」
「私は襲ったりなんかしないよ」
「じゃ、一回も二回も変わらないんだからと言いよるんですか?好きにしろ!!」
武は叫ぶと机をひっくり返す勢いで立ち上がりYシャツを脱ぐと会長に投げつけた。
男用のランニングシャツの上から微かにわかるふっくらした丸味に教室の男子は息を飲んだ。