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女として学校生活
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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女として学校生活 3


 美貴の事について三人は、時間が過ぎるのを忘れて話し合っていた。

涼子「あら、もうこんな時間ね…」
涼子の言葉に明日香と佳奈は時計の方に目をやると、19時を過ぎていた。

佳奈「本当だ!もうこんな時間だったんだ」
明日香「色々と話してたからね〜」
涼子「今日はもう帰りましょう」

涼子がそう言って立ち上がると、涼子につづいて二人も立ち上がり店を出た。

涼子「それじゃあまた明日」
佳奈「うん」
明日香「バイバ〜イ!」

店を出ると三人は自分の家へと帰って行った。


明くる日の放課後、三人は昨日と同じ店で話し合っていた。

涼子「じゃあそう言うことでいきましょう!」
佳奈「今週の土曜日ね!」明日香「わぁ〜楽しみだなぁ〜」

昨日かなり話し合っていたので、今後の日程を決める程度で話し合いは終ってしまった。


――そして美貴にとって、羞恥地獄の始まりと言える土曜日が訪れた――

 土曜日…とっくに昼を過ぎ14時をまわった頃涼子、佳奈、明日香の三人は美貴の住む女子寮へと訪れていた。
三人は受け付けで学生証を見せ、美貴の部屋を尋ねその部屋へと向かった。

涼子「橘さんが寮で一人部屋って間違いないわよね、佳奈?」
佳奈「うん、大丈夫だと思うよ、寮に住んでる知り合いに聞いたから」

涼子「そう〜、ならいいけど」
明日香「普通は一人部屋じゃないの?」
佳奈「基本二人一組だって聞いたけど、毎年全部の部屋が埋まるわけじゃないから、一人で部屋を使う娘もいるんだって〜」

明日香「ふ〜んそうなんだぁ〜」
 そんな事を話しているうちに、三人は美貴の部屋の前まで来た。

 涼子が美貴の部屋のチャイムを押した。

『ピンポ〜ン』
 チャイムを押しても、部屋から美貴が出て来る気配がない…もう二、三回程鳴らしてみたがやはり出て来る気配はしない。

涼子「留守かしら…」
佳奈「え〜せっかく来たのに!」
明日香「そうだよ!楽しみにして来たのに!!」

―とその時、美貴の部屋の隣の部屋のドアが開いた―
 隣の部屋の女子生徒と三人の目が合った。

女子生徒「あら…橘さんに何か用事?」
涼子「ええ、ちょっと」
女子生徒「ふ〜ん。彼女ならお昼くらいに出掛けたみたいだけど」

涼子「いつ頃戻られるかわかりますか?」
女子生徒「うーん…あまり交流ないから正確にはわからないけど、土曜日はお昼頃でかけて19時頃には帰って来てると思うわよ」

涼子「そうですか、教えて頂きありがとうございます」
女子生徒「いえ…それより私もそろそろ行かなくちゃいけないから、失礼するわ」
 そう言うと女子生徒は三人に背を向け、その場を去った。

涼子「19時か…」
佳奈「まだ14時20分だよー」
明日香「適当にどっかで時間潰そうよ!」

涼子「そうね」

そうして三人も時間を潰すため、女子寮を後にした。


涼子「そろそろいいかしら」
佳奈「19時30分だしいいんじゃない」
明日香「行こう!行こう!」

 三人は再び美貴の住む女子寮へと向かった。


美貴「ふぅ〜疲れた〜」
―美貴が自室でくつろいでいると、不意にチャイムが鳴った―

      『ピンポ〜ン』

美貴(誰かしら、こんな時間に)

 そう思いながらも美貴はドアをひらいた。


  『ガチャリ』
 玄関の扉を開くと、美貴の視界に見知った顔が入ってきた。

美貴(えっ…同じクラスの青木さんに森田さん、それに加藤さん――でも、どうして?)
 そんなことを思いながら、つい訝しげな視線を送ってしまう。

 無理もない、もう10月の下旬にもなるが、美貴は未だにクラスとはあまり馴染めないでいるのだ。
座席の近いクラスメイトと、多少の会話がある程度なのだ。美貴の玄関の前にいる三人とは、クラスメイトと言う接点しかなく会話などしたことがない。
そんな三人がこんな時間に、自分の部屋の前にいるのだ。
不思議に思っても仕方ない。

 そんな美貴の視線を気にすることもなく、涼子は口を開いた。

涼子「こんばんは橘さん」
美貴「えっ!あっ…こ、こんばんは」
涼子「こんな時間で悪いんだけど、橘さんに大事なお話があるの――ちょっとお邪魔してもいいかしら?」
美貴「そんな、急にこまります…それにお話しならここで聞きます」

 美貴は気付いていなかったが、美貴のその返事に対し、佳奈はあからさまに不機嫌な表情を浮かべていた。
涼子「う〜ん、ここだと誰かに聞かれてしまうかもしれないし――聞かれたら橘さんが困ると思うわ」

 涼子はそう言うと、佳奈と明日香に見せた例の携帯画像を美貴に見せた。
 すると、美貴の顔色がみるみるうちに変わっていった。
その表情を眺めていた佳奈は、さっきまでの不機嫌な面が嘘の様に、にやけてしまっている。

涼子「じゃあ、お邪魔するわね」
 そう言うと三人は、美貴の返事を待つことなく部屋へと上がっていった。

 美貴は頭の中が真っ白になり、その場に立ち尽くしていたが―
涼子「橘さん!何してるの!早くこっちに来てくれないかしら〜、あっ!玄関のカギは一応かけておいた方がいいんじゃないかしら?」

 涼子のその声にハッ!と我に返り言われるがままカギをかけ、三人の所へと歩いて行った。

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