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第二次性徴変性症
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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第二次性徴変性症 111

荷物を下ろし楠瀬運輸に報告している……ロット輸送定期便専用だけに明日以降の仕事にも差支える可能性があるのだ。トレーラの方も点検作業をしているが彩音にとっては気が気でない、本当にここに辿り着けて良かったと思う。
「あれが噂の彼氏ねぇ……へぇー玲、いきなり大人とは隅に置けないねぇ」
多分社従兄よりも五歳年下、愛車の足回りを撮影している。
「大丈夫なの?」
「盃よりも拳を交わすけど、彼の父親も私のお父さんと同類だから……」
「……それは頼もしいわね」
程なくして原因が判明、幸い部品交換で済みそうだ。


「楠瀬 彩音……っまさか」
「はい、楠瀬 仁の長女です。社長が何時も世話に……」
総一郎は納得する、彼女も玲程では無いが巨乳である事は確かだ。
「玲の事よろしくお願いします……初めて恋愛ですから」
「はい……」
仁の娘とあって何故か背後から出て来るオーラが父親と似ている感がある……。
「おっ〜もどって来たなぁ」
三沢自動車の4t車である三沢ロードライナーウィングカーゴが3台……これは整備部門が出張修理や整備に使う車両で荷台には工具や機材が搭載されている。近隣の運送会社のトラックやバスの整備で高度な修理になった場合は出動する車両であり荷台にはオシャレなロゴと協力している部品メーカーの社名がズラッと……。
真柄ラリーカーを支えるトラックにも見える……初老の男は降りて来て彩音に気が付いた。子供の時から知っているのだ。
「お〜楠瀬のお嬢さんかぁどうした?」
「トラブルが起きて……本当に助かった」
「本線上で停車されて事故でも起きた日にはぁ……ん?」
「あっ、従妹になった玲です」
「将さんの……ほぉ、おじさんジャッキアップが不能になってよかったよ……」
何となく意味は察した二人である。


翌日、楠瀬家本家へと出発する。ミサワサザンスポーツセダンは父の愛車でありサザンLRのベース車両……フルタイム4WDにしているのは積雪対策でもある。後部座席に座る玲もシートベルトをする。
「兄さんは?」
「仕事で本家に向かっている、実は本家の面々は御隠居が船遊び好きだった影響で船舶を持っている。そこのボート小屋が倒壊寸前でね……でコンテナ規格建材を運び込む事になっている」
「ご隠居って言う事はお祖父さんの兄弟?」
「弟になるかな?先代が子供に恵まれず養子縁組、そして楠瀬財閥の長として長年頑張って一昨年引退……」
「……歩さんとも会うんだよね」
「歩さんの所は次男夫婦、長男夫婦も珍しくスケジュール合わせて来たって……」
日菜子は少々膨れているのは少しばかり苦手意識もある……玲を利用されないかと心配しているのだ。
「大丈夫って、変性症の誤認はしてないさ……」
「そうなの?」
「でたらしい、嫁さんの実家からな」
将も伝え聞いた程度なので分からないが……最も玲を紹介するのはこの先の冠婚葬祭もあるからだ。

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