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女学園の王子様
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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女学園の王子様 7

察しが良い女学生は納得する……歩が何故この学園の初等部に入学しなかったのか、そしてこの春高等部を卒業した櫟 岬に妹(従妹)が居た事が伏せられていたのか……。
「岬御姉様は知っていたけどみんなに伏せていたのは家の事情なのよ」
名家になると隠したい事は一つ二つはあるのだ。
「まあ、慣れてないからね……この世界に」
学生総長である留美子の言葉でその場に居る少女達は忖度する。



「滝沢会長の凄い」
歩は他の両性具有の人を見るのは初めてで言う。
「そう……でも私は最悪の形でオスとメスにされたからね」
当初は母親の実家に預けられるも厄介者扱いにされ、初潮が来る前に地元有力者の変態息子の“おもちゃ”にされた。次は父親の実家にて男装趣味の嫁ぎ遅れの熟女に“おもちゃ”にされた。その地獄が成人するまで続く事を覚悟を決めた頃にこの学園の顧問弁護士が証拠を掴み激昂……双方の家長を交えて脅迫に近い事をしてまでこの学園に保護して貰ったのである。滝沢は顧問弁護士の名字であり養子縁組を組んでいる……。
養父の滝沢 健司もこの一件で可也眼を付けられたが双方の実家もレナの一件が露見すれば“社会的制裁”による損失がどんな事になるのか……政界で喰っている親族にとっては死活問題にもなりかねない上に協会も把握していたのに動かなかった事実もあり滝沢弁護士の策略通りに事が進んだ。
「歩ちゃんの様に胸が無いからね……本当にスカート姿も浮くし」
レナは歩の髪の毛を洗い始めていた。あの日を思い出す。



「簪、この子が……」
「そう、男の子として扱っていたからこの通りよ……任せる」
理事の一人である宇都宮 篝はぼさぼさ姿の私の髪形を見るなり直ぐに懇意にして貰っている美容院に予約を入れ来店するなりこの会話を交わしていた。
「レナちゃんだったけ?任せなさい」
数年は髪の毛の手入れを自分で毛先を乱雑に切るだけとシャンプーのみだっただけに彼女も怒りを感じていたらしい……数時間後には少女らしく髪の毛も復活し簪さんもホッとする。
「……どうパパ?」
養父になりたての滝沢 健司も頷く。

「衣類とか買って来たわよ」
妻である明菜はその間に少女らしい衣類を買い揃えていた。ここ数年はスカートさえも無縁な状態だったレナにとっては戸惑っていたがこの二人が自分を本当の娘の様に育てようとしているのは理解している。
「本当に入試免除でいいのか?」
「夫も承諾した……理事長もね、友人の息子の不始末だからね。あんな状態でこの成績……拒否したら余所の名門女学園に紹介するわよ、それでどうなるか他の理事は分かっているようだけど」
「「……」」
簪の眼が座っているのは可也お怒り、この時のレナが受けた統一テストは全国でも総合20位に入る好成績である。


入学して暫くしたのちにパンツスタイルの制服導入が出て来た。

櫻宮学園の制服は盗撮魔でも知れており“スカートの内側盗撮犯”の中には櫻宮学園しか狙わない奴すらいる……そいつが逮捕されたのである。家宅捜索で出て来た映像記録はザッと見積もって五年分はあると言う量……こうなるとスカート姿では危ないと言う過保護な親も出てくる、お嬢様学園育ちなら倍率ドン状態で……。
「モデルに……」
簪は戸惑うがレナが言う。
「理事の計らいでここに居るのですから……それにスカートはあんまり」
やはり小学校時代の辛い記憶があるのだろう。実際レナが男と交わっている映像は全部スカート姿だ……こうしてレナを含めて希望者にパンツスタイルの制服を供給する事になる。


「男の子ぽいね」
「……えっと?」
「三笠 留美子よ。勉強は出来る訳ね」
「ついていくだけで精一杯ですから」
図書室にて自習するレナに微笑んできたのが留美子だ……確か簪さんから色々と頼まれたらしい。

「同じ部屋なのに……気がついた時には居ないもんね」
「……」
「分かっているわ、自分の意思でこの学園に来てない事も含めて経緯は宇都宮理事から聞いている……」
レナはうっとおしい表情になるが留美子はスラックスのジッパーを下げ始めた。
「!!!」
「あっ、気にしないで……私も開通済みでね……」
留美子はそのままレナの肉棒をしゃぶり始めた。

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