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女学園の王子様
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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女学園の王子様 15

「……」
「初めは私も驚いたけど、彼らに普通の生活は出来ない。私の嫁ぎ先は敢えてこの様な生徒を受け入れ……提供する、歩ちゃんは肛門性交の攻めはまだだよね?」
頷く歩、初体験相手にもした事は無い。



数日後、歩は入学式を終えて教室に居た。殆どが初等部からの内部進学だ。
「貴方が櫟 歩さんね」
「はい」
如何にも少女漫画に出てくるデキが良くない縦ロールのお嬢様と言う感の髪型をした少女が声をかける。
「わたくし、西園寺 かなえと申します」
うん、コレ家の権威を傘にしている子だ……歩は直ぐに顔つきが鋭くなる。
「私の事は知っているという顔ね、私も好きで産まれた訳でもないし……本当に友人として扱えるのかな?」
「……西園寺さんと初対面でここまで言える子も中々居ないわよ」
背後からの声に歩は振り向く。
「八神 マキナよ……櫟さん、彼女もこんな感じだけどベットの上ではかわいくなるわよ」
「!!!!」
真っ赤になるかなえとは対照的にマキナはニコっとする。
「まっ、私も貴方の事は耳に入ってくる立場だからね。櫟家とは三世代以上の付き合いになるし……司法でね」
「まさか」
「そっ、顧問弁護士をしているのよ……両親がね。あっ、春先に交渉したのは従兄だから」
あっけらかんと話すのは何れは分かる事実だ。何よりも両親や祖父から歩の動向を監視するように言われたのだろう……いつの間にかかなえは消えていた。
「色々と大変なのよ、西園寺さんも。ここよりも学歴や格式がある付属幼稚園がある女学園の“お受験”に失敗したのよ……で初等部入試も失敗しているのよ。その頃からの付き合いだし、この事はみんな知っている」
歩も話には聞いた事があるが色々と問題もあるし、何よりも自分らには関係ない話だ。
「……」
「難しい顔しているけど、あの人の付き合いはこの先も続くから……」
生涯に渡ってとも言いたいのだろう、歩は息を吐く。
「ちょっと母親が意識が高過ぎなのよ、あの子の母親は。私の両親も苦労しているけど鴨葱なのよ♪」
「……八神さん」
「まーちゃんって呼んで」
何がともあれ歩は友人が出来たのだ。
「まーちゃん」
亜麻色の長髪が印象的な少女が訪ねてくる。よく見ると車椅子を使用しており病院で使う無骨なモノではなく、曲線を使っている洗練されたデザインだ。何よりも少々不安げな表情。
「彼女は欅沢 夕実で同じく初等部からの進学組よ」
「えっと……どう話したらいいのかな?」
歩は二人の関係を大まかであるが理解する。
「遺伝子異常で足の筋肉がダメになってね……一昨年から車椅子が手放せない状態になったの。この学園は車椅子用リフトやがトイレが完備しているのは夕実の様な生徒を受け入れるだけではなく避難所としての運用とかも考えているのよ」
「櫟 歩さん……その胸が」
「私もここまでは発育してとお願いした訳でもないから」
二人はクスっと笑う。
「歩ちゃん、貴方の執事さんってイケメンだよね、入学式の前に見かけたけど」
「倉敷さん女性だけど」
「「えっ!!」」
これには周囲のクラスメートも驚く。
「……しかもこの学園のOBぅて……」

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