ふたなり家族と一人の息子〜Remake〜 1
これはある家庭のある物語…
「ふぁ〜、母さん、おはよう」
彼の名前は冴嶋誠
ごくごく普通の高校2年生である
「あら、誠。おはよう。すごい寝ぐせよ。顔洗ってきなさい」
彼女の名前は冴嶋春江。誠の母であり、この家の中心的な人物である…
「誠!!寝ぼけてんのか!?さっさと起きろよ!!」
彼女は冴嶋夏紀。誠の姉で大学3年の21歳。身長は178もあり現在、大学でバレー部のキャプテンを務めている。
「僕、お腹空いた…」
彼女は冴嶋秋奈。高校1年で誠と同じ高校に通っている。自分のことを『僕』という変わった女の子だ。しかし、性格はかなり大人しく、兄の誠にすら心を開いていない節がある。
「ママ、ごはん★ごはん★」
彼女は冴嶋美冬。天真爛漫な中学1年生。ご飯とママが大好きという幼さが残る女の子だ。
冴嶋家には父親がいない。父親は美冬が産まれる直前に病気で他界したのだ…。そのため今は父親の生命保険と残した財産…それと春江のパートでなんとか生活している。
(はぁ…、朝からやかましい家だなぁ)
誠はこの家があまり好きではなかった。人から見ればわがままに見えるかもしれない。母親の春江は42歳の年ながらも30代前半に見られるくらいのルックス。Eカップの胸に大きなお尻…。性格もおおらかで優しくいつも家族を気にかける理想の母親である。
姉の夏紀も性格は男勝りで口は悪いところもあるが178cmの身長に見合ったスタイル。胸に至っては母の春江を越えるHカップ。バレーをしているだけあって引き締まった身体で男子だけでなく女子にもファンがいるくらいである。
秋菜は大人しくというか暗い感じで目立つ性格ではないが眼鏡が似合い、ある種の男達からはかなりの人気がある。ボーイッシュなショートの髪が尚のこと魅力を上げている。
三女の美冬は小学生に間違えられるくらいのロリ系。天真爛漫な性格とあいうって誘拐されそうになったこても多々あるくらいの美少女。
こんな家族でありながら誠が不満をもつ理由…。それはこの家族がもつ秘密である。
「ママ…。オチン〇ン見えてる…。」
「まぁ。秋奈ちゃん、ごめんなさいね。」
そう。
この家の女性はみんなふたなりなのである。理由はわからないがこの家の女性はみんな男性器と女性器をあわせ持つのだ。
母親の春江は外国人男性さながらの超巨根であり夏紀はカリが大きなオチン〇ン…。美冬はお子様らしい可愛らしいオチン〇ンをもつ。そして、秋奈は小指サイズの仮性包茎オチン〇ンで中学生の美冬のよりも小さい。
(はぁ…。まただ。なんで我が家の女達にチ〇ポなんかついてんだよ!!っていうか少しはついてることに悩めっつーの!!)
誠はただでさえ普通の家庭とは違うみんなの身体…。なおかつ、それを気にも止めず、そのうえ、当たり前のように朝からチン〇ンの話をする家庭に苛立ちを感じて仕方なかった。
「やばい!!練習の時間に遅れる!!ごちそうさま。行ってきまーす。」
慌ただしく出かける夏紀。
「美冬も★ごちそうさまでした。ママ、行ってきまーす★」
それを見て無邪気な笑顔で夏紀のあとに続く美冬。
「じゃあ、俺も。」それに続こうとした誠を春江が呼び止める。
「誠。秋奈を待ってあげなさい。」
ゆっくりとまだご飯を食べている秋奈をみて誠は更に苛立ちを感じた。
(こいつ…!!わざと俺を待たせてんのか本当にこいつだけは意味わかんねー!!)
やっと家を出た誠は秋奈とともに学校への道を歩いていた…。
(はぁ…。よりによって秋奈と一緒に学校って…。)
誠は家族の中でも秋奈が一番苦手である。
(昔はお兄ちゃん、お兄ちゃんって可愛かったのに今じゃ何考えてんのかわかんねーし…。)
そんな時、後ろから誠を呼ぶ声がした。
「おーい、誠。ようっ。秋奈ちゃんもおはよう。」
「…おはようございます。」
「なんだ、正義か。なんか用か?」
彼は倉田正義(まさよし)。誠の小学校の時からの親友?腐れ縁?である。
「なんの用だ?じゃねーよ!?前にお前が見たがってたビデオ…」
「ちょっ…バカ野郎!!今はマズいって!!」
「……ビデオ?」
不思議そうに秋奈が正義に尋ねてきた。「あっ…!!秋奈ちゃん…。なんでもないよ。じゃあな、誠。放課後にな。」
一人焦った正義は気まずくなった二人を残しさっさと先に行ってしまった。
「……ビデオって何?」
「何でもねーよ。さっさと行くぞ。遅刻しちまう。」
(正義め!!後で絶対シバく)
そう心に思いながら誠は秋奈を連れて学校へと走りだした。
そして、時間が過ぎ退屈な授業を終え、放課後を迎えた誠は正義とともに校舎の裏に来ていた。
「お前、朝はよくも…!!」
「まあまあ、それより前に言ってたビデオ。ほらよ。」
鞄からビデオを取り出し誠に渡す。
「おっ、サンキュー。本当にこれ、やばいくらい興奮すんのか?」
渡されたビデオ…。それは世に言われる裏ビデオ。
「マジでやばいぞ。っていうかもしかしたらお前はハマるかもね」